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置くだけで簡単に管理できるIoTの昨今

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DXマガジン副編集長のサクラバが、展示会やイベントを突撃レポート。東京ビッグサイトで2023年1月25日から27日に開催された展示会「FACTORY INNOVATION Week 2023」の中で気になった製品・サービスを紹介します。第2回となる今回は、さまざまなセンサー群を揃え、工場設備などに簡単・後付けで取り付け可能なソリューション「置くだけIoT」をチェック!【サクラバが行く#2】

 設備などの稼働状況を監視する用途で使われるIoT。工場を中心に導入が進みつつあるものの、センサーの設置場所やデータの収集方法、施設内のネットワーク環境構築などで手間取るケースは少なくありません。  もっと簡単にIoTを活用できないものか。そんな企業の声に応えるソリューションを展示していたのがNTT東日本です。同社はIoTを容易に導入・活用するためのソリューション「置くだけIoT」を展示。導入や運用のしやすさを前面に打ち出します。  最大の特徴は、さまざまなセンサーを用意する点です。設備の古さやメーカーを問わず、どんな設備や場所にも取り付けられるセンサー群を揃えます。外付けセンサーとして、古い設備などに後付けで取り付けられるのも利点です。設置に伴う設備改修は不要で、さまざまなセンサーを取り付けることによる導入コストも抑えられます。なお、センサーには湿度やpH、漏水を確認するもののほか、電流や振動、風量、ビーム、近接、点灯、空気環境を測定、把握するものを用意します。
図1:外付け型の各種センサー機器を揃える

図1:外付け型の各種センサー機器を揃える

 センサーから収集したデータは、施設内に設置したゲートウェイ機器を経由してクラウドに保存します。クラウドに保存した設備の稼働状況などはブラウザを使って確認可能で、専用アプリやソフトウエアは必要ありません。さらにデータの異常を検知した場合、担当者のPCやスマートフォンにアラートを自動で通知します。IoTを使って24時間体制で稼働状況を監視するため、異常の早期発見、トラブルの早期解決を見込めます。
図2:センサーを設備のどこに取り付けるべきかなどのノウ...

図2:センサーを設備のどこに取り付けるべきかなどのノウハウも提供する

 そのほか、複数のIDを発行し、IDごとに権限を設定するユーザー管理機能や、クラウドに収集したデータをCSVで出力する機能も備えます。契約内容によって、クラウド画面の操作方法やトラブル時の原因特定、メーカーへの問い合わせを代行するサポートサービスも用意します。  展示会担当者によると、「工場のIoT化に初めて取り組む企業の利用を想定する。そのため、AIを使って故障の予兆を探るなどの高度な機能は必ずしも備えていない。設備の見回り工数を削減したり、特定の設備だけモニタリングしたりといったニーズを見込む」と言います。製造業にとっては生産性向上や省力化は喫緊の課題です。ゆえに短期間で効果を見込めるIoTソリューションの重要性は増してくるのではないか。展示会担当者から「置くだけIoT」のコンセプトを聞き、サクラバはそう感じました。
関連リンク
東日本電信電話株式会社(NTT東日本)
置くだけIoT

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