レガシーシステムとは、旧来の技術を活用した古い情報システム、コンピュータシステムを指します。“遺産”を意味する「レガシー」を使った「レガシーデバイス」「レガシーOS」などの言葉もあります。 企業の基幹業務を支援するメインフレーム(汎用機)を使って構築した情報システムを指すのが一般的です。メインフレームはコンピュータメーカーの独自OSを搭載するなどの特徴を備え、高い信頼性や堅牢性を有しています。そのため、一部の金融機関などではミッションクリティカル業務で今もメインフレームを使用しています。 しかしその後、WindowsやLinux、UNIX、Webベースのシステムが主流になり、レガシーシステムをこれらのシステムにどう移行するかといった取り組みが注目を集め始めます。 DXにおいてレガシーシステムは、最新技術を取り入れた新システムへの移行対象になっています。変化に追随する柔軟性を備えたシステムへ移行しようと取り組む企業は少なくありません。もっとも、レガシーシステムで構築したプログラムなどを新システムに移行するのは困難、という理由で移行せず使い続ける企業もあります。
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【レガシーシステム近代化へのアプローチ 第2回】ブラックボックス化したIBM i(旧AS/400)アプリにメス ツールによる全容把握でノウハウを平準化(連載全3回) –

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