General Assemblyは2023年2月14日、森ビルと戦略的パートナーシップ契約締結を発表しました。同社が森ビル社員のデジタル人材育成を支援します。
General Assemblyと森ビルのパートナーシップ契約の締結は、森ビル社員のデジタルスキル習得と森ビルのデジタル人材育成支援が目的です。
森ビルが管理、運営するオフィスのテナントをはじめ、企業や従業者を対象に、General Assemblyのデジタル人材育成プログラムを提案・提供します。これにより、対象企業のデジタル人材育成を支援します。こうした取り組みを通じ、デジタル人材コミュニティの拠点となる「キャンパス」を、森ビルが管理運営する街に設立することを目指します。
General Assemblyは、デジタル人材の育成プログラムを提供する米国企業。ソフトウェア・エンジニアリングやUXデザインなどのトレーニングプログラムなどを企業向けに提供します。これまでに10カ国、10万人以上の受講生に専門教育を提供してきました。
General Assemblyは今回の森ビルとのパートナーシップにより、森ビル社員の誰もが質の高い教育を受けられる環境づくりを進めます。さらに同社長期的な視野で、日本人の誰もがキャリア形成の途上でリスキリングに取り組める風土を醸成させる考えです。自らの仕事の内容や働き方を選び取れる人材となるのが当たり前となる風土定着を目指します。
今回のパートナーシップ契約締結について、森ビル 取締役専務執行役員 小笠原正彦氏は次のようにコメントしています。
「森ビルは1986年のアークヒルズ以降、多様な都市機能が高度に集積したコンパクトシティの創出を通じて、シームレスで豊かな都市生活(ヒルズライフ)を提案してまいりました。また、同時に都市づくりは人づくりと考え、社会や時代をリードする人材が都市に多くいることが都市の活力に繋がると考え、1988年の「アーク都市塾」の開講以来、社会人教育にも携わってきました。
今日、より便利で、より豊かな都市生活・顧客体験の提供を加速させるためにはあらゆる分野でDXは欠かせません。それを推進するDX人材を育成し、グローバルで卒業生コミュニティを組成する実績のあるジェネラル・アセンブリーを日本に迎え、デジタル人材の育成の拠点を共に創り上げることができることを嬉しく思います。
DXが急務である日本においてグローバルスタンダードなDX教育を提供することは、日本に拠点を置く企業のエンジンにもなるうえ、DXが一部の部門の仕事ではなく多くの部門にとって必要なスキルセットであるという認識をジェネラル・アセンブリーの開講により実現できると考えています。また、今後東京にキャンパスができることで、より強い求心力を得たジェネラル・アセンブリー履修者は、誰もが一目置くような高い技術ときずなを持つコミュニティに発展するのではないでしょうか。
ここから生まれるDX人材が日本企業の成長や様々な課題の解決に寄与し、豊かな社会へ変革させ、都市東京の磁力の向上や地域創生に貢献することを期待しています。」
一方、General AssemblyのCEO リサ・ルーイン氏は次のようにコメントしています。
「活気に満ちた東京で、プロフェッショナルな人材育成を目的として森ビルと提携できることを嬉しく思います。
デジタル人材の不足は、ほぼすべての国・産業・企業が直面する世界的な課題であり、テクノロジー変革が進むにつれて、解決は難しくなっています。特に、企業は成長を続けるためには、今後10年間に必要となる人材を育成するために積極的な投資を行うことがますます重要になります。
古くから教育にも投資しながら街づくりを進めてきた森ビルとのパートナーシップをきっかけに、世界で培ってきたトレーニングプログラムを日本で広く展開し、日本のデジタル人材不足の解決に向けて、貢献できることを楽しみにしております。」
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