Earth Companyは2022年10月19日、SDGsやサステナビリティに関する調査結果を発表しました。日本企業の経営層・管理職1000人を対象に、自社の取組み、意識、行動などを聞いています。
自社の取り組みはグリーンウォッシュ・SDGsウォッシュであるかを聞いた結果が図1です。SDGsやサステナビリティの重要性を自分事として腹落ちしているかも聞いています。
グリーンウォッシュ・SDGsウォッシュになっていると思う割合は、「はい」が47.3%、「いいえ」が52.7%でほぼ半々に分かれました。腹落ちしているかについても、「共感している」が51.9%で、「共感していない」が48.1%でほぼ同じ割合となりました。
上場企業と非上場企業で意識の違いはあるのか。自社商品・サービスがサステナブルだと思うか、SDGsやサステナビリティに関する人材育成に取り組むべきか、人材を育成しているかを上場企業、非上場企業に聞いた結果が図2です。

図2:あなたは自社の商品やサービスがサステナブルなものだと思いますか?/より本質的に、SDGsやサステナビリティに関する人材育成に取組むべきだと思いますか?/自社が生き残るために、SDGsやサステナビリティに本質的に取組む人材育成を行っていますか?
自社商品・サービスについては、50~60%の経営層・管理職が「どちらでもない」か「そう思わない」と回答しています。非上場企業の方が上場企業より、自社商品・サービスがサステナブルだと思う割合が低い結果となりました。
人材育成については、上場企業の方が非上場企業より「より本質的に、SDGsやサステナビリティに関する人材育成に取り組むべき」と考える割合が高くなっています。上場企業の場合、「自社がこれから生き残るために、より本質的に、SDGsやサステナビリティに関する事業や人材育成に取組むべき」が72%を占めます。とはいうものの実際は、SDGsに対して本質的に取り組む人材育成を「十分できている」と回答した割合は4%にとどまります。
図にはないものの、思うように取り組めない理由を聞いたところ、「SDGsやサステナビリティに取組む際に心理要因がボトルネックになっている」が53%占めました。
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