トリドールHDは丸亀製麺で従業員の幸福度を数値化する「ハピネススコア」を本格導入しました。AI音声キャラクター「るんもっち」と生成AIで短時間対話し、感動スコアと売上の因果を可視化します。
AI音声対話と統計分析で「心」を事業成果に結びつける仕組み
トリドールHDが導入した「ハピネススコアインタビュー」は、アルサーガパートナーズと共同で開発した国内初のAI音声対話型システムです。丸亀うどーなつ公式キャラクター「るんもっち」による擬人化された対話設計により、従業員はわずか5分・16問の会話で自然に回答できます。対話は日本語のほか英語、ベトナム語、ミャンマー語を含む8言語に対応しており、多国籍の現場でも言語の壁なく心理を把握できます。
解析面ではGPT‑4相当の生成AIを用い、「まあまあです」など曖昧な表現の裏にある感情を文脈から数値化します。定性的な自己申告に頼らず、行動データや対話の文脈を基に客観的にスコア化する点が特徴です。また、企業文化に合わせ「安心感」「つながり感」「貢献実感」「誇り」の4要素を指標化し、画一的でない評価軸を構築しています。
さらに、データサイエンス企業サイカと共同で開発した分析メソッドにより、「従業員のハピネス」→「お客様の感動(感動スコア)」→「繁盛(客数の昨対比)」構造モデルを構築しました。従業員1万人分の実データを基に補正を行い、全従業員3万人分に相当する想定で分析した結果、ハピネスは直接ではなく感動を介して事業成果に寄与すること、そして感動スコアが翌年度の売上増分に大きく影響することが示されています。
この取り組みはトリドールが掲げる「心的資本経営」の具現化です。従業員の内発的動機を高めることで顧客への感動創出を促し、その好循環(ハピカン繁盛サイクル)をデータで支える狙いがあります。今後はグループ全ブランドへの展開やデータ活用の高度化を進め、持続的成長に結びつける方針です。
詳しくは「アルサーガパートナーズ株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部






















