PR TIMESは2021年6月21日、2023年上半期のキーワードランキングを発表しました。プレスリリースに登録されたキーワードを20位まで発表しています。「DX」や「SDGs」、「AI」などの馴染みのあるキーワードが上位を占めています。今後増えるであろう注目キーワードも合わせて発表しています。
一方、2022年で1位だった「SDGs」は4位でした。とはいえ、関連キーワードの「サステナブル」が19位に入ったように、依然として多くの企業がSDGsやサステナブルを考慮したプレスリリースを発信し続けていることが読み取れます。
月別のランキング(上位20)が図2です。
一方、総合7位だった「AI」は、1月から5月にかけて順位を上げています。1月は12位でしたが、その後、8位、7位、5位、3位と順位を上げています。背景にあるのは「ChatGPT」の躍進です。4月の順位は12位、5月の順位は10位と、この2カ月で一気に上位を占めるようになっています。なおPR TIMESによると、企業の個別サービス名が総合ランキングで上位に入ることはこれまでになく、異例のランクインとのことです。
PR TIMESは、今後さらに増加を見込める注目キーワードも発表しました。それが「ChatGPT」です。「ChatGPT」の登録件数の推移を示しているのが図3です。
「ChatGPT」の盛り上がりによって使用件数を増やしているのが「AI」です。「AI」の登録件数の推移を示しているのが図4です。
なお、注目キーワードには「ChatGPT」のほか、「GX」と「脱マスク」を挙げています。「GX」の登録件数の推移を示しているのが図5です。
「脱マスク」のキーワード登録件数を示したのが図6です。
今後、増えるだろう上昇キーワードの推移を示しているのが図7です。上昇キーワードとして、「リスキリング」「インバウンド」「人的資本」を挙げています。
「リスキリング」
2023年上半期(1月~5月)は、724件のプレスリリースで「リスキリング」が使われています。昨年同期(1月~5月)比で6.3倍超に伸びています。企業の研修制度はもちろん、個人のリスキリング需要に応えるように、セミナーやコーチングサービスに関するプレスリリースが増えたことが背景にあります。
「インバウンド」
2023年上半期(1月~5月)は、661件のプレスリリースで「インバウンド」が使われています。昨年同期(1月~5月)比で3.6倍超に伸びています。各事業者によるインバウンド対応の新サービス提供開始をはじめ、インバウンド需要に応えようとする事業社への支援サービス増加が背景にあります。
「人的資本」
2023年上半期(1月~5月)は、312件のプレスリリースで「人的資本」が使われています。昨年同期(1月~5月)比で5.2倍超に伸びています。多くのプレスリリースで「リスキリング」とともに使われています。人的資本経営を打ち出すセミナーやカンファレンスが増えたことも背景にあります。
なお総合ではなく、プレスリリースのカテゴリを「企業向けシステム・通信・機器」に限定したときの登録キーワードのランキングが図8です。
一方で、8位に「ChatGPT」、14位に「Web3」、16位に「ブロックチェーン」、18位に「メタバース」がランクインし、先進的な技術がプレスリリースで積極的に打ち出されていることが分かります。