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10Gbpsは拡大の切り札になるのか?激化する乗り換え競争の行方

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株式会社MM総研は、2025年度上期のブロードバンド回線事業者の加入件数調査結果を公表しました。2025年9月末時点のFTTH契約数は4131.6万件で、上期の純増は26.8万件となり、前年度同期比で28.9%減でした。固定ブロードバンド全体の契約数は5352.2万件で、CATVアクセスのFTTH化や集合住宅向け全戸一括型の需要が純増を下支えした一方、普及率の高まりにより市場の成長性は鈍化が続いたとしています。市場環境は新規需要獲得よりも乗り換え顧客の獲得競争が支配的で、コロナ禍前の水準に戻ってきていると分析しています。各社は10Gbps光サービスの提供エリア拡大を進め、競争が一段と激化する様相です。2025年度通期のFTTH年間純增は前年度比22.8%減の53.1万件と予測しました。

NTT東西の光回線は好調を維持し、2025年9月末の契約数は東西合計で2389.8万件、シェア57.8%でした。10Gbpsの「フレッツ光クロス」のエリア拡大が寄与し、2025年3月末から11.1万件の純増となりました。NTT東西の回線を借りて自社ブランドで展開するコラボ光の総契約数は1771.1万件で、FTTH市場全体に占める割合は42.9%、NTTの光回線に占める割合は74.1%です。コラボ光の契約数シェアはNTTドコモが首位を維持しています。ソニーネットワークコミュニケーションズは10Gbps対応の「NURO光」を軸に高品質・大容量を訴求し、キャンペーン施策の効果もありシェアは4.0%で、2025年3月末から0.1ポイント上昇しました。アルテリア・ネットワークスは「UCOM光 レジデンス」を中心に集合住宅の全戸一括型導入を進め、シェア2.4%としています。

固定ブロードバンド全体のISPシェアでは、NTTドコモがシェア16.7%で1位を維持しました。「ドコモ光」は2022年度下期から純減が続いていましたが、2024年8月下旬開始の「10ギガ基本料金最大6か月間ワンコインキャンペーン」などで持ち直し、2023年度末から横ばい、2024年度末以降は純増に転じてペースを維持しています。宅内据え置き型ワイヤレスサービスの「home 5G」も2025年度上期で12万件増加しました。シェア2位のソフトバンクは、モバイルとのセット販売や「めちゃトク割」などで光回線が好調に推移し、NTTドコモとの差を0.8ポイントまで縮めました。JCOMは同軸からFTTHへの転換が順調でシェアを伸長しました。ビッグローブはキャッシュバックや月額割引などの施策でコラボ光を伸ばし、シェアでソニーネットワークコミュニケーションズを抜いて4位に浮上しました。

今後の市場見通しについて、固定ブロードバンド全体は緩やかな増加が続く見込みです。ADSLはNTT西日本のサービス終了に伴い終息へ向かい、CATVアクセスはFTTH化が進むことで契約数の減少が継続します。FTTHとワイヤレスは継続的に拡大する見込みで、2025年3月末から2028年3月末までの固定ブロードバンド契約数の年平均成長率は1.4%と予測しました。2025年度のFTTH年間純増は53.1万件、2025年度以降3年間のFTTH市場の年平均成長率は1.1%とし、2025年6月時点の前回予測から下方修正しています。事業者各社は10Gbps回線を標準的なサービスとして注力し始めており、対応エリアの拡大とともに顧客獲得競争は一層強まると分析しています。ワイヤレス市場は工事不要や5G対応の広がりを背景に堅調で、2025年度以降3年間の年平均成長率は7.0%を見込んでいます。

詳しくは株式会社MM総研の公式ページまで。

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