今春卒業予定の大学生の就職内定率は、2025年12月1日時点で84.6%となり、前年同期比で0.3ポイント上昇しました。1996年の調査開始以来、7番目に高い水準です。文部科学省・厚生労働省は、企業側の積極的な採用姿勢が続いていることを示す結果だとしています。コロナ禍で落ち込んだ2020年の82.2%から回復基調が続いており、足元でも堅調さが確認されました。背景として、企業の人材確保意欲の強さや採用計画の前倒しが指摘される状況がうかがえます。
男女別では男子が83.3%で前年同期から横ばい、女子は86.2%で0.7ポイント上昇しました。文理別では文系が84.1%で0.1ポイントの微減に対し、理系は86.8%で1.8ポイント上昇しました。地域別では中国・四国が88.7%と最も高く、前年同期から9.4ポイントの大幅上昇となりました。全体としてばらつきはあるものの、理系と特定地域の伸びが全体を押し上げた格好です。採用戦線の前倒しや内定出しの加速が影響した可能性が考えられます。
今後の見通しとして、両省は2月時点の内定率を3月中旬に公表し、最終の4月時点の状況は就職率として5月中旬に公表する予定です。24年卒の就職率は98.1%で過去最高、25年卒も98.0%と高水準を維持しました。人材獲得競争が続くなかで、採用計画の見直しや内定後フォローの強化が重要になります。エリア別や専攻別の傾向を踏まえた採用戦略の最適化や、学生側の活動タイミングに合わせた情報発信の精緻化が、安定的な充足に直結すると考えられます。






















