技術革新が加速する中、Cloud Next ’26ではエージェント時代の到来とインフラ刷新が示されました。ファーストパーティモデルはAPI経由で1分間に160億トークン以上を処理し、前四半期の100億から増加しています。2026年は機械学習計算投資の半分強をクラウド事業に充て、顧客とパートナーへの価値提供を拡大します。焦点はエージェントの構築と管理、AIを活用したセキュリティ強化、そして第8世代TPUの導入です。大規模なエージェント運用を見据え、開発と運用の双方でスピードとスケールを両立させる方針が明確になりました。自社活用の成果も具体的に共有され、実装の具体像が示されています。
エージェント型の双子座時代と新プラットフォーム
昨秋導入のジェミニ・エンタープライズは、データ、人材、目標を結ぶエンドツーエンドの仕組みです。有料月間アクティブユーザーは第1四半期に四半期比で40%増加しました。関心は作る段階から、数千のエージェントをどう運用し最適化するかへ移行しています。新たにGeminiエンタープライズエージェントプラットフォームが発表され、安全性とフルスタックの連携で、構築、拡大、管理、最適化を一元的に支援します。ミッションコントロールとして機能し、複雑性に対処する基盤を提供します。エージェントの民主化に合わせ、統制と拡張性を両立させる設計が示されました。
AI×セキュリティとWiz連携
Googleの脅威インテリジェンスとセキュリティオペレーション、WizのクラウドおよびAIセキュリティ基盤を組み合わせたAI搭載サイバーセキュリティプラットフォームを発表しました。脅威検出の新しいエージェントティックソリューションが含まれ、検知から対応までの精度と迅速性を高めます。さらにWizのAIアプリケーション保護プラットフォームが公開され、マルチクラウドやハイブリッド、AI環境でコードからクラウド、ランタイムまで自律的に保護します。AIの併用で運用負荷を抑え、対応速度を高める狙いが明確です。可視化と自動化の拡張は、複雑化する環境でのベースラインになります。変化耐性を前提にした更新が求められます。
第8世代TPUとインフラ進化
デュアルチップ方式の第8世代TPUを導入します。トレーニング最適化のTPU 8tは最大9,600個のTPUと2ペタバイトの共有高帯域幅メモリを単一スーパーポッドに拡張し、Ironwoodの3倍の処理能力と最大2倍の性能/ワットを実現します。推論最適化のTPU 8iは1,152個を1ポッドに接続し、オンチップSRAMを3倍に強化して低遅延で巨大なスループットを提供します。何百万ものエージェントを同時運用する前提の基盤として設計されています。これらはクラウド顧客向けに提供され、NVIDIA GPUの選択肢も用意されます。ワークロードの特性に合わせた最適な計算資源の選択が可能になります。
自社実践の成果共有
Googleでは新規コードの75%がAI生成となり、昨秋の50%から増加しました。自律的なデジタルタスクフォースの活用で、複雑なコード移行は1年前のエンジニア単独時の6倍の速さで完了しました。MacOS向けGeminiアプリの初期版はAntigravityで構築し、数日でSwiftのプロトタイプに到達しました。セキュリティでは、毎月数万件の非構造化脅威レポートを自動トリアージし、脅威軽減時間を90%以上削減しています。Chrome版Geminiのローンチでは、クリエイティブ資産の生成が加速し、70%の迅速化と20%のコンバージョン増加を達成しました。技術と運用の両輪で、スピードと品質の両立が進んでいます。
詳しくはGoogleの公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















