株式会社NTTデータは、Microsoftが提供するAI開発基盤Microsoft Foundry上でNTT版大規模言語モデル「tsuzumi 2」の提供を日本国内で開始しました。Azure Marketplaceを通じて自社テナントへ迅速に導入でき、従量課金型の推論APIとして初期投資を抑えた検証が可能になります。1GPUで動作する軽量設計と高い日本語処理能力を備え、金融・自治体・医療分野の知識を学習しているため、業務に近い条件での評価に適しています。今回の提供は評価と検証を主目的としており、商用導入や機密データを扱う用途では株式会社NTTデータが提供するプライベート環境での利用を前提とします。これにより、検証から本番導入まで段階的に進めやすい体制が整います。提供開始日は2026年5月20日です。
導入背景とAzureでの検証メリット
生成AIの活用が広がる一方で、モデル性能や業務適用性を見極める検証環境の整備が課題となってきました。特に大規模言語モデルでは、コストや導入負荷を抑えた評価手段が求められます。株式会社NTTデータはこれまでAzure上で「tsuzumi」を提供し検証を支援してきましたが、今回「tsuzumi 2」に対応することで、より高性能なモデルを用いた検証が可能になります。Azure上の提供により、既存のAzure環境と連携してシステムや社内データと組み合わせたシナリオ検証がしやすくなります。評価に必要な期間と規模で利用できるため、初期投資を抑えつつ迅速に適用可否を判断できます。結果として、短いサイクルでの試行と改善を可能にします。
検証開始から本番移行までの段階的アプローチ
Azure Marketplaceから購入し自社テナントへデプロイするだけで検証環境を立ち上げられます。従量課金型の推論APIとして提供されるため、利用量に応じたコストで評価を実施できます。評価目的に特化した提供形態のため、短期間での立ち上げと検証設計がしやすい点が特徴です。機密データを扱う用途や業務特化型の活用は、株式会社NTTデータが提供するプライベート環境での利用を前提とします。プライベート環境では、個社要件に応じたチューニングやセキュリティ対策が可能です。Azure上の検証結果を踏まえ、プライベートAIなど本番環境へ段階的に移行する計画を組み立てられます。
tsuzumi 2の特長と留意点
tsuzumi 2はNTTが開発した大規模言語モデルで、1GPUで動作可能な軽量設計と高い日本語処理能力を備えています。パラメータサイズが小さいため、学習やチューニングに必要なコストを抑えられる点が特長です。金融・自治体・医療分野の知識を学習しており、業界特有の文脈に対応した応答が可能です。これにより、自社業務に近い条件で生成AIの活用可能性を検証できます。Azure環境ではモデルのファインチューニング提供は行っていない点に注意が必要です。利用料金やサービスの詳細はAzure Marketplaceのカタログ情報およびガイドに基づき確認することになります。
今後の展望
株式会社NTTデータは、tsuzumi 2の検証環境とプライベート環境を組み合わせた提供を強化します。業界別ユースケースの整備や導入支援に取り組み、企業の生成AI活用の高度化を支えます。検証から本番導入まで一貫して支援することで、データ活用の実用性と安全性の両立に貢献します。AIエージェント「Smart AI Agent」の実現をめざし、ソフトウェア開発の生産性向上や実践的AI人財の育成も進めます。AIネイティブな業務プロセス改革により、人手不足などの社会課題解決と高付加価値業務への集中を推進します。Microsoft、AzureはMicrosoft Corporationの登録商標です。
詳しくは「株式会社NTTデータ」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















