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コラム

メモや議事録のタイピングはもう不要!Apple Watch×AI文字起こしで手に入れた「相手の目を見て話す」取材術

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DXマガジン編集部として、私は日々さまざまな企業や経営者へのインタビュー、取材に足を運っています。取材では相手の考えや経験、その場でしか聞けないエピソードを引き出すことが重要ですが、実は長年悩んでいたことがありました。それが「録音」です。

取材内容を正確に記事へ反映するためには録音が欠かせません。しかし、毎回必ずしもスマートフォンをテーブルの上に置けるわけではありません。取材先によってはスマートフォンを出しづらい場面もありますし、展示会やイベント会場では通信環境が不安定なこともあります。また、iPhoneのボイスメモは録音自体は簡単ですが、その後の文字起こしや整理に時間がかかり、取材本数が増えるほど負担も大きくなっていました。

そんな中で見つけたのが、Apple WatchとNottaの組み合わせです。

あるとき、「スマートフォンを出さずに録音できればもっと自然に取材できるのではないか」と考え、Apple Watchを購入しました。そしてApple Watchで利用できる文字起こしサービスを探していた際に出会ったのがNottaでした。Apple Watchから手軽に録音を開始でき、そのまま文字起こしまで行えるため、これまで感じていた録音やデータ整理の負担が大きく軽減されました。Apple Watchという初期投資は必要でしたが、それ以上の価値を感じています。

実際に使い始めて感じた最大のメリットは、記録を気にせず会話に集中できることです。以前は「録音できているだろうか」「あとで文字起こしをしなければ」といったことが常に頭の片隅にありました。しかし今は、相手の話に集中し、その場の空気感や表情まで含めて向き合えるようになりました。

この感覚は私だけではありません。実際に社内で利用しているメンバーからも、同様の声が上がっています。

あるメンバーは、「対面での打ち合わせではPCを開かずに済むため、議事録やメモを取ることを気にせず会話そのものに集中できる」と話します。これまでは議事録を残そうとすると、どうしても画面を見ながらタイピングする時間が発生していました。しかし録音と文字起こしを前提にすると、相手の目を見ながら会話できる時間が増え、コミュニケーションの質そのものが向上したといいます。

また別のメンバーは展示会での活用を評価しています。展示会では短時間で多くの企業担当者と話すため、名刺交換はしていても後日「どの企業と何を話したのか」が曖昧になることがあります。しかし録音データが残っていることで、「あの会社はこんな課題を抱えていた」「この担当者はこんなことに興味を持っていた」と振り返ることができるようになりました。

さらに、セミナーや講演会での活用も大きなメリットの一つです。講演内容を聞きながらメモを取る必要がなくなり、内容の理解に集中できます。後から文字起こしデータを見返すことで、聞き逃した部分や重要な発言も確認できるため、議事録作成の負担は大幅に軽減されました。

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Nottaをホーム画面に置き、タッチ2回ですぐ録音ができるようにしました。

もちろん改善点もあります。

Apple Watchは手首に装着するデバイスであるため、どうしても装着者本人の声を優先的に拾いやすい傾向があります。そのため、相手の声をしっかり録音したい場合は座る位置や腕の向き、距離感などを工夫する必要があります。展示会のような騒がしい環境では特に録音方法に気を配る必要があり、この点は利用者側の工夫も求められます。

それでも私たちが高く評価している理由は、単に録音が便利になったからではありません。AI時代において重要なのは、「どのAIを使うか」以上に「どんな情報を持っているか」だからです。

最近はさまざまなAIツールが登場し、多くの企業が活用を進めています。しかし、AIは何もないところから価値を生み出すわけではありません。AIが本当に力を発揮するのは、人が現場で得た一次情報が十分に蓄積されている場合です。

取材で聞いた話、会議で交わされた議論、展示会で得た気づき、セミナーで学んだ知識。こうした情報は、その場で消費されて終わるものではありません。蓄積し、整理し、AIで活用できる状態にして初めて資産になります。

これまで録音や議事録作成は「面倒な作業」と捉えられることもありました。しかしAI時代においては、むしろその記録こそが企業や個人の競争力を支える重要な資産になりつつあります。

私自身、Apple WatchとNottaを導入したことで、取材のための録音環境が改善された以上に、「一次情報を残す習慣」が身についたことが最も大きな変化でした。AI活用が進めば進むほど、現場でしか得られない一次情報の価値は高まります。だからこそ今後は、「情報を集める人」だけではなく、「情報を記録し、蓄積できる人」が強くなる時代なのかもしれません。

レポート/DXマガジン編集部 權

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