あなたが昨日ネットで見た美しい動画、本当に人間が作ったものですか。最新の調査で、6割の人がエーアイコンテンツをそれと知らずに消費している衝撃の実態が浮き彫りになりました。本物と偽物の境界線が消え去る中、人々が無意識に抱き始めている深い抵抗感と、見抜けない時代の真実に迫ります。
認識せぬまま広がる人工コンテンツ、判明した瞬間に生まれる不信感の正体
株式会社システムリサーチが運営する創作品モールあるるは、全国の20歳から60歳の男女300名を対象に、エーアイ(AI)生成画像や動画に関するアンケート調査を2026年6月2日に実施しました。精巧なデジタル技術が急速に普及するなか、生活者が日常的にどれほど人工的なコンテンツに接触し、それをどのように受け止めているのか、そのリアルな境界線がデータとして浮き彫りになっています。調査によると、エーアイが生成した画像や動画を見た経験が「よくある」と答えた人は20.7%、「たまにある」は42.0%を記録しました。全体の62.7%がすでに何らかの形でこれらのコンテンツに接した経験を持っています。一方で、自分が目にしているものがエーアイによるものか「分からない」と回答した人も8.3%存在しており、デジタル空間におけるコンテンツの識別が、一般の利用者にとって非常に難しくなっている現状が示されています。
さらに深刻なのは、コンテンツの真偽を見極める生活者の自信のなさです。エーアイ生成の画像や動画を見たことがあると答えた人のうち、「あまり自信がない」が45.2%、「まったく自信がない」が13.3%に達しました。合わせて58.5%もの人が、人工的に作られたコンテンツを正確に見抜く自信がないと自覚しています。この見抜けないという不安を裏付けるように、AI生成画像・動画に接したことがある人の60.1%が「エーアイ生成だとは知らずに見ていた経験があると思う」と回答しました。また、「分からない」とする回答も16.0%にのぼっています。つまり、多くの人が気づかないうちに人工的な画像や動画を本物として消費している可能性が極めて高く、視覚情報の信頼性が揺らいでいる実態が窺えます。
このように無意識の接触が増える一方で、それが人工的な生成物だと判明した瞬間に、生活者の心理には強い心理的ブレーキがかかります。対象のコンテンツがエーアイ生成だと分かった場合の感情を尋ねたところ、「少し抵抗を感じる」が38.3%、「不信感を持つ」が20.2%を占めました。合計で58.5%もの人がネガティブな印象を抱くことが分かっています。「特に気にならない(28.7%)」や「面白い、興味深い(11.7%)」といった肯定的あるいは中立的な受け止め方は約4割にとどまりました。あるるモールは、商品だけでなく作り手の想いや職人の人となりを伝える場所を目指していますが、今回の調査は、利便性の裏にあるコンテンツへの信頼性の担保という新たな課題を投げかけています。
詳しくは「創作品モールあるる」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部






















