デジタルシフトウェーブ主催のDXセミナーが開催されました。テーマは「形だけで終わらせない!今やるべき店舗DX」。ゲストに株式会社ユビレジの木戸啓太氏を迎え、大手飲食店のインフラ改革事例が紹介されました。モデレーターの鈴木康弘氏との対談も交え、AI時代を見据えたデータ基盤整備と店舗変革の要諦に迫ります。
クラウドPOSがもたらす店舗改革と導入事例
木戸氏は、サービス業のデータインフラ整備をミッションに掲げ、クラウド型POS「ユビレジ」を展開しています。セミナーでは、300〜400店舗を運営する「DDグループ」の事例を紹介。ブランドごとの複数POSからユビレジへの統合とモバイルオーダー導入により、大幅なコスト削減と売上前年比120%を達成しました。
また、全国の大学協同組合の学食等でも導入され、アプリ決済化や使途制限付き仕送り機能、モバイルオーダー等の活用で昼休みの混雑緩和を実現。単なる「レジ」を超え、利便性と店舗データ基盤を両立させるスマートレジの力を示しました。

刷新を阻む「3つの壁」とチェンジマネジメント
店舗のシステム移行が進まない要因について、木戸氏はIPAのレポートを引用し、「企業文化」「技術的課題」「IT人材不足」の3つを指摘。長年のオンプレミス型POS等は構造が複雑化しており、刷新には現場の抵抗が生じやすいと述べました。
鈴木氏も「経営者がビジョンを発信しなければ変革は頓挫する」と同意。システム刷新は、単なる機器変更ではなく、業務の断捨離や組織文化を変革する「チェンジマネジメント」です。現場で共に汗をかく「伴走型支援」こそが、レガシー脱却とDX成功の鍵であると強調しました。
AI時代の店舗DX:「人とAIの共創」が拓く未来
後半の対談では、AI時代におけるデータの価値が議論されました。木戸氏は、POSデータは「決済前(未確定)と決済後(確定)の繋ぎ目」であると語ります。AIを活用してカメラや音声等の多様なデータと売上を紐づけることで、店舗改善の新たなインサイトを発見できる可能性を示唆しました。
また、スマートレジは直感的に操作できるため、外国人スタッフの研修時間を7割削減するなどの人手不足対策にも貢献しています。両氏は、「どれほどAIが進化しても、店舗の提供価値(顧客体験)を創るのは人間である」とし、人が問いを立ててAIと対話・共創していく店舗づくりの重要性を語り、セミナーを締めくくりました。

【関連リンク】
株式会社ユビレジ
https://ubiregi.jp/






















