物価高が続くなかでも、食の質を落とさず健康を重視する傾向が明確になりました。全国の男女20~89歳1400名へのWEB調査で、食品選びの最重視項目は全体では価格やコスパでしたが、年齢が上がるほど味の良さや国産、栄養バランス、安全性を重んじる傾向が強まりました。とりわけ80代女性では、これらの指標の重視度が高く表れました。普段の食事でも、自分自身の健康を最優先にする割合は男女とも80代で5割を超え、健康だと感じている割合も女性は80代が最も高い結果でした。物価の影響を受けつつも、健康を損なわない選択を志向する姿がうかがえます。
調査概要と食品選びの変化


本調査は株式会社ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所が2026年3月19日から23日に実施しました。全体で価格やコスパが1位でしたが、70代女性では味の良さが全体平均を大きく上回りました。国産や栄養バランス、安全性は年齢とともに重視度が上昇し、80代女性で最も高くなりました。普段の食事で何を重視するかでは、男性は70代以降、女性は60代以降で自分の健康を優先する割合が急上昇しました。おいしさ重視は男性で70代に低下し、女性も30代をピークに下がりました。自分以外の家族の健康は40代女性で高く、80代では男女とも低下しています。
摂りたい栄養と高齢期の悩み


食事から摂取したい栄養成分は、年齢が上がるほど割合が増えました。最も多かったのはたんぱく質で、男性は70代、女性は60代から急増しました。続く食物繊維やカルシウム、ビタミンC、炭水化物も同様に年齢とともに伸長しました。特にカルシウムは80代女性で摂りたい成分の1位となりました。健康上の悩みでは、女性の体重増加は70代まで高いものの、80代で半数以下に低下しました。その一方で、噛む力の低下や飲み込みづらさなど嚥下に関する悩みが80代女性で急増しました。80代男性では食事制限の難しさが際立っています。
物価高でのやりくりと小さな贅沢
購入実態では、価格上昇を受けて安価で栄養価の高い食材へのシフトが見られました。自由回答では、オートミールや無糖アーモンドミルクへの朝食置き換え、腸内環境を意識したヨーグルトや食物繊維の多い野菜の選好が挙がりました。豆腐や納豆を増やす、鶏もも肉から胸肉に切り替えるといった工夫も確認できました。買わなくなったものとしては、単価が高いと感じるコンビニの揚げ物、価格高騰の魚や米、お菓子類が挙げられました。一方で、特別な日や一人の夕食で高級寿司やステーキを楽しむといったプチ贅沢も共存しています。こうした動きは、節約と健康配慮を土台にしながら、場面を選んで満足度を高める食卓づくりが広がっていることを示しています。
詳しくは「株式会社ハルメクホールディングス」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















