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XR導入はまだ5% それでも企業が業務効率化に期待するワケ

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企業におけるXR端末の導入はまだ限定的である一方、業務効率化への期待が明確になっています。MM総研が発表した法人市場調査では、2026年1月時点のXR端末導入率が5.0%にとどまりました。導入と検討の双方で理由の最多は業務の効率化で、利用用途ではシミュレーションが最も多い結果となりました。業種別では農林・水産、製造業、電気・ガス・熱給湯・水道業・鉱業・採石業、情報通信業、生活関連サービス業・娯楽業が相対的に高い導入率を示しています。端末の軽量化やAI搭載端末の増加が注目度を押し上げている点も示されました。市場の普及余地と活用領域の方向性が同時に浮かび上がる内容です。

2026年1月のXR端末導入率は5.0% 業種別では上位5業種が先行

MM総研は、法人市場におけるXR端末の導入と利用実態をWebアンケートで把握し、2026年1月時点の導入率が5.0%であることを明らかにしました。XR端末はVRやARなどの技術で現実と仮想を融合させる端末の総称であり、企業での最終決定権者や検討に参加する担当者を対象に調査が実施されています。業種別の導入率では、農林・水産が7.7%、製造業が7.3%、電気・ガス・熱給湯・水道業・鉱業・採石業が6.8%、情報通信業が6.8%、生活関連サービス業・娯楽業が6.7%と、上位5業種が相対的に高い導入状況です。導入が進む業種の顔ぶれから、現場性の高い業務や情報処理が多い領域で活用機会が生じやすい実情が見て取れます。導入率自体は限定的でも、特定業種での試行や導入が先行し、ユースケースの蓄積が進みつつあります。今後の普及速度を左右する要素として、これら先行領域での成果の共有が鍵になり得ます。

導入理由の最多は業務の効率化 ARとVRで上位項目に違い

2026年5月時点の追加調査では、導入済みと検討中の企業に対して理由と用途を尋ねた結果、導入理由の最多は一貫して業務の効率化でした。AR端末を導入済みの企業では、業務の効率化に続き、売上・集客の向上、品質の向上、安全性の向上、現地支援・遠隔支援の強化が上位です。AR端末の導入を検討中の企業では、業務の効率化、品質の向上、安全性の向上、現場支援・遠隔支援の強化、コミュニケーションの改善が上位となりました。VR端末では、導入済みの上位に業務の効率化、品質の向上、現場支援・遠隔支援の強化、設計・開発のスピード向上、コミュニケーションの改善、安全性の向上が挙がっています。VR端末の導入検討では、業務の効率化、品質の向上、安全性の向上、現場支援・遠隔支援の強化、教育・訓練の高度化が上位となりました。端末特性に応じた狙いの違いが明確で、ARは顧客接点の強化や現場支援、VRは設計や教育など没入性を生かす場面で重視される構図です。

利用用途はシミュレーションが最多 現場支援と教育の比重も高い

利用用途では、ARとVRの双方でシミュレーションが最も多く選ばれています。AR端末の導入済み企業では、シミュレーション、保守・点検、教育・研修、不動産・建築と会議・コミュニケーションが上位の用途です。AR端末の導入検討では、会議・コミュニケーション、シミュレーション、現場作業支援、保守・点検、教育・研修が上位となりました。VR端末の導入済みでは、シミュレーション、教育・研修、保守・点検、会議・コミュニケーション、設計・開発が上位に並びます。VR端末の導入検討でも、シミュレーション、教育・研修、会議・コミュニケーション、現場作業支援、保守・点検が上位となりました。特にシミュレーションと教育は、リスク低減や習熟度向上に資する場面として関心が高く、現場作業支援や保守の分野でも手順確認や遠隔支援の需要が表れています。用途の広がりは、端末の軽量化やAI搭載端末の拡充に伴う操作性や機能の向上とも関係しています。

導入は限定的でも普及余地は大きい 特徴に応じた使い分けが進展

今回の結果では、導入率が5%と限定的である一方、特定用途での活用が進み、今後の普及余地が大きいことが示されています。市場全体の用途ではシミュレーションが中心ですが、導入率が高い業種では保守・点検や製造・組み立てが相対的に多い傾向も示されました。ARでは売上・集客の向上が上位に入る一方、VRでは設計・開発のスピード向上が上位に位置づくなど、端末の特徴に応じた役割分担が見えます。端末の軽量化やAI搭載端末のラインアップ拡充も注目を集める要因となり、導入検討の裾野が広がっています。MM総研は、XR市場の動向を注視し、企業における導入拡大や活用領域に関する調査と分析を継続するとしています。導入と検討の双方から得られた具体項目が明示されたことで、活用の狙いと優先度の整理に資する材料が提供されました。

詳しくは「(株)MM総研」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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