KDDI株式会社とKDDIスマートドローン株式会社は2026年5月18日、茨城県高萩市で、携帯電話の電波が届かない上空において「au Starlink Direct」とドローンを接続した飛行制御に成功しました。Starlinkの承認のもとで実施され、Starlink Mobileとドローンの直接通信による飛行制御は国内初とされています。従来、遠隔運航はモバイル通信を前提としてきましたが、上空では圏外となる課題がありました。本実証では、飛行中の機体が衛星経由で通信し、機体制御信号と動態情報の送受信を確認しています。これにより、モバイル通信圏外でも飛行が可能であることが示されました。上空圏外という制約への具体的な解決策が提示された形です。
活用領域として、災害時の状況確認、山間部での遭難者捜索、クマなどの獣害対策、橋梁などのインフラ点検、地域の見守りが挙げられています。官民連携でユースケース創出を進める方針が示されており、通信が不安定な環境でも飛行とデータ伝送を両立できる点が強みです。運用面では、飛行前に衛星リンクの接続確認を手順化し、リンク断時の自動帰還などのフェイルセーフを明文化すると安全性が高まります。衛星とモバイルの使い分けを計画段階で定義し、切替手順を運用規程に落とし込むと現場導入が円滑になります。機体と地上システムの設定テンプレート化も有効です。平時訓練に圏外シナリオを組み込むと、有事対応の即応性が向上します。
今後は、2026年4月に総務省に採択された令和8年度地域社会DX推進パッケージ事業の実証事業で、モバイル通信と「au Starlink Direct」のハンドオーバーや、圏外エリアでの目視外遠隔運航を検証します。各地域の特性やユースケースに応じた運用体制の確立を目指し、技術検証と運用整備を並行して進める計画です。KDDIとKDDIスマートドローンは、平時と有事を問わず全国どこでも10分以内に遠隔操縦のドローンが駆け付け可能となる社会基盤化を掲げています。今回の成果は、その実現に向けた重要な一歩となりました。
詳しくは「KDDI株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















