NTTドコモビジネス株式会社と三井情報株式会社は、全国広域分散GPU実証環境「GPU over APN Testbed」を活用し、ゲノム解析の分散ワークロードに関する共同実証を実施しました。三井情報のストレージアクセスを含むワークロード最適化技術と、PG-Stromを基盤に独自開発したゲノム解析データ高速検索技術を組み合わせ、先進的な分散GPU環境で大規模データを解析した結果、処理時間を25%から29%に短縮しました。対象はThe International Genome Sample Resourceの3,202人分で、約170億レコード、約5TBのVCFデータです。札幌から福岡まで全国5拠点に配置したGPUで実研究を想定したユースケースを適用し、単一拠点実行との差を検証しました。ユースケースでは、特定染色体領域の変異特定、疾患リスク遺伝型の検体数集計、がんのドライバー変異220種の特定を実行し、各ケースで134.4秒が33.5秒、99.9秒が28.6秒、102.3秒が28.9秒へ短縮されました。
背景には、ゲノムデータの急増やGPU需給の逼迫があり、単一データセンターでの確保が困難なGPU資源をIOWN APNで広域に束ねて一体利用する取り組みが進んでいます。本実証は、首都圏のストレージに集約したデータを低遅延で参照しつつ、全国5拠点で分散処理を行う構成で実用性を確認した点が特長です。NTTドコモビジネスはパートナーと産業横断のユースケース創出を推進し、AI-Centric ICTプラットフォームおよびGPUaaSへの知見展開をめざします。三井情報はワークロード最適化とゲノム解析データ高速検索に関する研究開発を継続し、ゲノム解析をはじめとしたデータ集約型研究分野における計算資源活用の高度化に取り組みます。
詳しくは「NTTドコモビジネス株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















