人材・組織領域の調査・評価を行うリアルワン株式会社が実施した「働く人の仕事と職場に関する意識調査2026」で、主要7職種のエンゲージメント(社員が自分の仕事や会社に対して、どれだけ前向きな気持ちで関わっているか )に明確な差が示されました。全体の前向きな回答率は37.3%で、職種別では医療・福祉・教育職が42.4%と最も高く、IT・デジタル・プロダクト職39.9%、営業・販売・顧客対応職39.4%が続きました。一方、事務・業務オペレーション職は29.9%、生産・製造・物流・現場作業職は29.7%でした。最も高い職種と低い職種の差は12.7ポイントとなりました。年代別では最大4.6ポイント、勤続年数別でも最大4.6ポイントの差にとどまり、職種別の差の大きさが目立ちます。同一職種内にも多様な仕事内容や役割が含まれるため、優劣を示すものではないとしています。
属性を調整しても職種差は維持 エンゲージメント3側面でも一貫
役職、年代、勤続年数、雇用形態、企業規模、業種、性別を同時に考慮した補足分析でも、職種別の大枠の傾向は変わりませんでした。一般従業員・職員に限定すると、医療・福祉・教育職38.0%、事務・業務オペレーション職26.5%、生産・製造・物流・現場作業職27.9%でした。エンゲージメントを構成する行動、思考、情動の各側面でも差が見られ、医療・福祉・教育職は行動42.8%、思考42.9%、情動41.7%でした。事務・業務オペレーション職は31.5%、30.6%、27.7%、生産・製造・物流・現場作業職は31.2%、30.8%、26.9%で、特に情動の面で開きが大きくなりました。本調査だけでは理由の特定はできないものの、職種ごとの仕事経験を併せて確認する必要性が示されています。
仕事の意義や能力活用、成長実感に差 組織設計の見直しに活用
エンゲージメントに関連する仕事経験では、医療・福祉・教育職が、事務・業務オペレーション職や生産・製造・物流・現場作業職と比べて、仕事の意義、能力の活用、成長の実感、自律性、フィードバックで前向きな回答率が高い傾向でした。差が大きかった項目は、事務・業務オペレーション職との比較で成長の実感17.7ポイント、能力の活用16.9ポイント、仕事の意義14.0ポイントでした。生産・製造・物流・現場作業職との比較では、成長の実感18.5ポイント、能力の活用13.7ポイント、自律性13.1ポイントでした。全体平均だけでなく職種や部署ごとの結果を把握し、年代や勤続年数の施策と併せて、裁量や成長機会、フィードバックの在り方を点検することが実務での一歩になります。単なる数値の比較にとどめず、現場との対話を通じて、仕事の目的が伝わっているかや任せ方の検討へつなげることが重要です。
詳しくは「リアルワン株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















