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花王が中期経営計画実現に向けた人材戦略発表、社員の活力を最大化する施策打ち出す

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花王は2024年5月24日、2024年に発行した「花王統合レポート2024」にて、中期経営計画「K27」の実現に向けた人財戦略を発表しました。この戦略は、花王が掲げるビジョン「未来のいのちを守る」の実現を目指し、社員の活力を最大化するための具体的な取り組みを示しています。

花王の人財戦略は、メリハリのある人的資本投資と脱マトリックス型組織運営を軸にしています。これにより、顧客の重大なニーズに迅速かつ最適なソリューションを提供する「グローバル・シャープトップ」な人財・組織運営を進めます。

企業価値向上に向けた価値創造サイクルの取り組み(出典:花王)

具体的な取り組みは次の通りです。

・人的資本投資の拡大
花王は、「平等から公平へ」「相対から絶対へ」「画一・形式から多様・自律へ」という方針のもと、意欲ある人財への投資を強化します。社員のキャリアプランと会社の方針に基づいた最適な配置を行い、DX教育やリスキリングの機会を増やします。具体的には、キャリアステージの早い段階から基幹人財を見いだし、計画的かつ積極的な教育と配置を行います。

・迅速な意思決定
脱マトリックス型組織運営を図り、迅速な意思決定ができる体制を整えます。重要なタスクには優れた人財を配置し、スクラム型のアプローチを強化します。これにより、プロジェクトの進行がスムーズになり、効率的な組織運営が可能になります。また、透明性のある評価制度を導入し、挑戦・成果重視の環境を作ります。

・対話の重視
現場や組織内での継続的な対話を推進し、多様な働き方を取り入れた対話拡大の取り組みを徹底します。社員エンゲージメントサーベイを定期的に実施し、その結果をもとに効果的な施策を展開します。具体的には、縦横斜めの対話を活性化させることで、組織全体の一体感を高めます。

「K27」に向けた人財戦略のイメージ(出典:花王)

これら施策に取り組むことで、2027年度までに社員エンゲージメントサーベイの総合スコアを75に引き上げることを目指しています(2023年度の実績は63)。この目標達成に向けて、効果的な施策を実行し、社員の意欲を高めます。また、マネジメント層の成長を支援するために、360度評価を国内花王グループ全体に拡大展開します。これにより、マネジメント層が多方向からのフィードバックを受け、自身の能力やリーダーシップを客観的に把握し、能力開発につなげます。

なお花王は、すべての社員が最大限の力を発揮できるよう、健康保険組合と連携して社員の健康開発を推進する健康経営を実施しています。さらには女性、LGBTQ+、障がい者、異なる文化背景の社員、育児期や介護期の社員など、多様な属性を持つ社員の活躍も支援します。これらの取り組みにより、全社員が公正な機会を得て、自律的に働ける環境も整備していきます。

さらに2021年に導入したOKR(Objectives and Key Results)を活用し、社員一人ひとりが自ら高い目標を掲げて挑戦する取り組みも推進しています。現在は国内で90%、グローバルで72%の社員がOKRに基づく目標を設定しており、これにより社員の目標達成意識が高まっています。OKRは事業貢献、ESG(環境・社会・ガバナンス)、ワンチーム&マイドリームの3つの軸で構成しており、社員が国や地域、立場を超えて連携し、イノベーションやビジネスのスピードアップにつなげられるようにします。

花王はこれらの取り組みを通じて、社員の力を最大限に引き出し、「未来のいのちを守る」ビジョンを実現していく考えです。




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