ヤマハ発動機はタレントマネジメントシステムを導入しました。データドリブンな人材マネジメントを効率的に推進するのが狙いです。システムを提供するプラスアルファ・コンサルティングが2023年3月16日、発表しました。
ヤマハ発動機ではこれまで、人材情報やスキル情報が一元管理されずにいました。そのため、各部門が人材マネジメントに必要なデータを十分活用できませんでした。人材ポートフォリオの把握にも集計作業が都度必要な状況でした。
こうした課題を解決し、経営層はもちろん、各部門や人事が共通して活用でき、データドリブンな人材マネジメントを効率的・効果的に推進するためのプラットフォームとしてタレントマネジメントシステムの導入を決めました。
導入したのは、プラスアルファ・コンサルティングが提供するタレントマネジメントシステム「Talent Palette」。人材戦略に必要な採用から育成、配置、評価、抜擢・活躍までを一気通貫で管理し、人材情報を活用した人事戦略の実施を支援します。データ分析による異動シミュレーションや、テキストマイニングを活かした離職予兆の抽出、採用ミスマッチ防止などの機能も備えます。
ヤマハ発動機の担当者は「Talent Palette」導入について、次のようにコメントしています。
「タレントパレットは、人材情報の管理・スキル情報の収集が容易に実現できるだけでなく、ダッシュボードのバリエーションが豊富なため、意思決定の場において、人材データを分かりやすくアウトプットして議論に活用することができます。また、ニーズを踏まえた開発スピードも早く、今後の更なる機能拡充にも期待が持てるシステムです。
今後も当社はデータに基づく人材マネジメントを加速していきたいと考えており、タレントパレットの活用を一層推進し各現場が抱えている課題の解決につなげたいと考えています。」
プラスアルファ・コンサルティングは「Talent Palette」について、今後も機能を拡充し、意思決定のために必要な人材データを幅広く活用する価値を提供していくと言います。同社は分かりやすい形で提供するプラットフォームとして、その価値を高めていく考えです。
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タレントマネジメントとは、従業員のスキルや経験、能力などを管理・把握し、適正な部署やプロジェクトに配置できるようにすることでリソースのパフォーマンス最大化を図ろうとする取り組み、管理手法を指します。 日本の場合、「人事管理システム」を導入する企業は少なくありません。ここでは従業員の住所や年齢、役職、給与などを管理するのが一般的です。これに対し、タレントマネジメントを前提としたシステムでは、従業員のスキルや能力などの管理を重視するのが特徴です。これまでの職務経歴や経験、どんなプロジェクトに何年携わったのか、どんなスキル習得プログラムを受講しているのかなどを管理します。タレントマネジメントシステムの中には、優秀な人材を獲得するための採用支援機能や、業務内容や評価にふさわしい給与なのかを把握する報酬管理機能などを備えるものもあります。従業員の離職を防ぐ用途でも使われます。