2024年12月13日に公開された「アクセシビリティ調査レポートvol.6」は、東京都内の美術館と博物館におけるWebアクセシビリティ対応状況を示しています。調査結果によれば、59館の美術館の内、Webアクセシビリティ方針を公表しているのは約17%(10館)に過ぎません。博物館に関してはさらに低く、45館中5館(約11%)となっています。このデータは、文化施設の多くがいまだにWebアクセシビリティへの具体的な取り組みを行っていないことを示唆しています。特に美術館においては、試験実施率が約10%と、博物館の約7%を若干上回っていますが、全体の90%前後は試験を未実施です。これは、Webサイトが利用者に優しくない環境であることを意味し、訪問者がアクセスしづらい状況を生んでいます。文化施設は、自己の使命としてすべての人に文化を楽しんでもらうことが求められるため、Webアクセシビリティに関する改善が急務です。
株式会社STYZが運営するインクルーシブデザインスタジオCULUMUは、このような課題を解決するために、Webサイトのアクセシビリティ無料診断を提供しています。このサービスは、定量的評価と定性的評価を組み合わせたもので、ウェブサイトの現状を把握し、どの部分に改善が求められるかを明確にします。具体的には、CULUMUの診断では、WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)に基づく評価項目を用いて、アクセシビリティに関する基準を満たしているかのチェックが行われます。また、実際の利用者による操作経験から課題点を抽出することで、リアルな意見を反映した改善提案が行われます。このように、CULUMUの診断は、Webアクセシビリティについて理解が不足している企業や文化施設にとって、大きな助けとなることでしょう。
企業や文化施設におけるWebアクセシビリティの確保は、障害者差別解消法の改正とともに、更に重要性を増しています。利用者の視点に立った対応の強化が求められる中、CULUMUの提供するエビデンスに基づいた無料診断は、改善への第一歩として大きな意義を持っています。「やさしいデジタル」を目指し、すべての人が快適にインターネットを利用できる社会づくりに貢献するための取り組みが、今まさに急務となっています。詳しくは「株式会社STYZ」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部海道