最近の調査によると、正社員の80.6%が直近1年間で「年収を上げたい」と思った瞬間があったと報告されています。
調査結果によると、「年収を上げたい」と思った瞬間の最も多い回答は「給与額を見たとき」で46.0%に達し、次いで「お金を使ったとき」が41.7%という結果が出ました。この現象は、全世代に共通して見られる傾向です。しかし、世代ごとに異なるトリガーも存在しています。20代は若い世代が年収を見直すきっかけとして最も多かったのは「友人・知人・家族の収入や生活レベルを知ったとき」が29.5%であり、同年代の成功や生活水準が自らの年収を意識させる要因となっています。30代の傾向として特筆すべきは、「給与額を見たとき」55.4%が挙げられ、自身の収入が他者と比較してどれほどかを意識させられる傾向が顕著です。また、50代は将来を見据えた不安からくる要因が多く、「老後資金や年金に関して話題を目にしたとき」が39.0%で、老後の生活に対する不安が年収を上げたいと感じさせる瞬間となっています。
年収を上げたいという意欲が高まる中、実際に年収を上げるために有効だと考える手段は、世代によって異なります。20代では「転職」が最も効果的な手段として44.2%の支持を受けており、この世代はより良い給与を求めて積極的に転職を考える傾向があります。30代も引き続き転職を有効な手段と捉えていますが、36.7%の人が昇進・昇格のための努力を重視し、さらに副業にも41.5%が取り組む姿勢を見せています。40代では「投資や資産運用」が41.5%の支持を受け、経済的安定を求める動きが表れています。この世代では副業を別の手段として捉えつつ、28.6%が「転職」を選んでいます。50代では「副業」が36.7%で最も効果的だとされ、老後資金に対する意識が反映されています。加えて、投資や資産運用が36.1%で続き、経済的なお守りとして捉えられています。
年収を上げたいという気持ちは世代を問わず共通していますが、そのタイミングや手段には明確な違いが見られます。20代は転職による即効的な年収アップを狙い、30代は職場内外で努力を重ねる姿勢が際立っています。また、年齢が上がるにつれ、投資や副業など、安定した長期的な戦略を追求する傾向が強まります。詳しくは「Indeed Japan株式会社」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部小松
