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コラム

社員も経営層も必見!社員の成長=会社の成長…そのために必要な心構えとは!?

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企業が成長するカギを握るのは、社員一人ひとりの成長です。社員の成長なしに企業の発展はあり得ません。では、経営者は社員の成長をどう後押しすべきか。社員は自身が成長するためにどんな心構えを持つべきか。社員が備えるべき姿勢と、成長を育むための環境づくりについて考えます。【週刊SUZUKI #25】

成長し続ける社員になってほしい――。多くの経営者が社員にこんな期待を寄せます。たくさんの経験を積んで成長することが自社の発展に寄与すると考えるからです。そこで多くの企業が社員に新たなプロジェクトや業務を任せ、積極的に経験を積ませようと取り組んでいます。しかしもし、社員がまったく成長しなかったら…。任せたプロジェクトや業務が失速するのはもちろん、企業は未来さえ描けなくなるでしょう。

では、社員が成長し続けるためには何が必要でしょうか。

何より大切なのは「素直さ」です。人から言われたことをすぐ実践する素直さが大切です。経営者や上司の姿勢や考え方を真似し自身の糧にするのも、素直でなくては成し得ません。経営者や上司、同僚、さらには部下や取引先も含めて、周囲から学ぼうとする姿勢を持ち続けることが成長には不可欠です。社員には素直に受け入れる気持ちが強く求められるのです。

人がもっとも成長するのは、一般的に幼少期です。親の言葉をそっくりそのまま返したり、行動を真似たりしたものです。素直に受け入れるからこそ、大きく成長するのです。しかし、社会人になってからはどうでしょうか。幼少期や小学校、中学校時代などと比べ、多くの人の成長速度は鈍化しているに違いありません。

人は一般的に、年齢を重ねるにつれて学習し、賢くなります。効率性を常に意識します。その結果、「これは無駄なのでは」「これはやらなくてもいい」などと考えてしまうのです。まずは損得を計算してから行動すべきかどうかを判断しているのです。つまり、素直に聞き入れ、すぐ実践しようとする姿勢は徐々に失われているのです。

「自分はこうだから」と、自らブレーキを踏むのも好ましくありません。経験したことのないプロジェクトや業務でもアクセルを踏み続けるべきです。こうした姿勢が自身を大きく成長させるのです。そのためには、失敗を恐れて挑戦しなくなる風土を取り除くことも必要です。失敗やミスを責めるより、チャレンジした姿勢が周囲から称賛される風土づくりを目指すべきです。

成長し続けるには、成長を後押しする“きっかけ”づくりも必要です。例えば、「30歳までにこれをやる」「40歳になったらこれにチャレンジする」といった具合に目標を決め、そのために必要な取り組みを実践するようにします。こうした新たな目標が、自身の成長意欲を高めます。目標を達成するための方策を自ら考え、周囲からのアドバイスや意見を素直に聞き入れるようになります。転機となるきっかけを自ら意図して作り、目標に向かって取り組める環境も成長には欠かせません。

松下幸之助氏は著書「素直な心になるために」の中で、人の適切な考え方や態度の根底には素直な心があると説いています。この考え方に年齢は関係ありません。役職も業務内容も問いません。前向きな考え方や態度を示すには、人からのアドバイスを損得なく受け入れる素直さを持ち合わせなければなりません。

自分と違う考え方を受け入れてください。ミスを隠さず過ちを認めてください。失敗を恐れず新たな課題に向き合ってください。素直な姿勢でいることが自分を新たなステージに引き上げます。社員のこうした姿勢を育むことで、経営者は自社の明るい未来を描けるようになるのです。

筆者プロフィール

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。 デジタルシフトを目指す企業の支援を実施している。SBIホールディングス社外役員、日本オムニチャネル協会 会長、学校法人電子学園 情報経営イノベーション専門職大学 客員教授を兼任
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