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コラム

新規事業を成功に導く秘訣、新規事業責任者が備える3つの視座

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 DXのゴールを「新規事業」に設定する企業は少なくありません。新たな収益の柱となるビジネスモデルを構築し、既存事業への依存を断ち切ろうとする企業が目立ちます。特に新型コロナウイルス感染症による影響が収束しつつある今、これからの事業を模索するニーズが急速に高まっています。
 では、企業が新たな事業を描き、成功させるには何が必要でしょうか。とりわけ新規事業を主導する責任者は次の3つを備えるべきです。
「覚悟」「大局観」「夢力」
 覚悟は、未知の取り組みを進める上で必須の心構えです。覚悟なしに新規事業を進めても挫折するだけです。DX推進プロジェクトも当然失速します。「新規事業を絶対成功させる」と、覚悟を決めて取り組むことが何より大切です。
 覚悟を持って新規事業に取り組むなら、次の4つを強く心掛けるべきです。
・率先垂範で行動する
・否定することを恐れない
・抵抗にくじけない
・諦めずに継続する
 歴史を振り返ると、多くの成功者や偉人からこうした姿勢を感じ取れます。覚悟を持って行動した結果、成功者や偉人は数々の新しいものを生み出してきました。手探りで進める新規事業の責任者こそ、成功者や偉人のブレない意志、さらに一貫した姿勢を学ぶべきです。
 次に大局観。ここでは時代の流れを読むことを意味します。過去、現在、未来といった変遷を踏まえることが、今後求められる事業につながります。
 大局観を磨きたい新規事業責任者に、こんな言葉を贈ります。
現在しか見えない人は、凡人
過去に精通している人は、賢人
未来を見通せる人は、聖人
 聖人、つまり未来を見通せる人は1000年に一人現れるかどうかです。目指そうとしても聖人にはなれません。しかし、賢人は努力次第で誰でもなれます。大局観を磨くなら過去を正しく理解しているか、過去を正しく理解しようとしているかが重要です。
 過去から現在に至る経緯をどれだけ理解しているか。新規事業の責任者はこうした大局観を養うべきです。現状を把握することより、過去からの経緯を正しく理解している方が新規事業の成功確率は高くなります。市場はどう移り変わったのか、製品・サービスはユーザーからなぜ受け入れられたのかなど、これまでの歩みに目を向けるようにします。これが新規事業を成功へと導きます。
 最後は夢力。新規事業を新たな収益の柱とするなら、その事業を夢として描き語れるようになるべきです。夢がいかに大事かを表したこんな言葉があります。
夢なき者は理想なし
理想なき者は信念なし
信念なき者は計画なし
計画なき者は実行なし
実行なき者は成果なし
成果なき者は幸福なし
ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず
 これは渋沢栄一の名言と言われる「夢七訓」です。夢を持たなければ、理想も信念も計画も実行も成果も幸福もありません。幸福になるには、夢を持つことが原点であると説いています。新規事業も同じです。社会にどう貢献したいのか、クライアントをどう支えたいのかなど、やりたいことを「夢」としてきちんと描きます。この夢が膨らみ、具現化することで社会やクライアント、引いては自社の幸福につながるのです。
 「覚悟」「大局観」「夢力」は、新規事業の責任者さえ備えていればいいわけではありません。新たな事業を打ち出そうとする企業の全従業員が強く意識すべきです。新規事業の創出は決して簡単ではありません。何度も失敗を繰り返すかもしれません。そんな状況でもモチベーションを維持し成功に向かって突き進むには、全社一丸の推進が欠かせません。もし新規事業開発が暗礁に乗り上げたなら、一度立ち止まって「覚悟」「大局観」「夢力」を思い起こしてほしい。新規事業の推進を必ず後押ししてくれます。
筆者プロフィール

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。 デジタルシフトを目指す企業の支援を実施している。SBIホールディングス社外役員、日本オムニチャネル協会 会長、学校法人電子学園 情報経営イノベーション専門職大学 客員教授を兼任
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