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コラム

AIに仕事を奪われる人、AIを使って価値を高める人 

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AIの進化は、すべての人に同じ結果をもたらすわけではありません。必要とされる人と、そうでない人の差は、能力よりも「姿勢」に現れます。本章では、その決定的な違いを整理します。【週刊SUZUKI #156】 

AIの進化は、すべての人に同じ結果をもたらすわけではありません。必要とされる人と、そうでない人の差は、能力や年齢、経験年数ではなく、「姿勢」に現れます。この差は一時的なものではなく、時間の経過とともに確実に広がっていくでしょう。AIの活用が当たり前になるほど、その違いはより鮮明になります。 

AI時代に必要とされる人の共通点は、変化を前提に行動できることです。肩書や過去の実績に安住せず、学び直しを当然のものとして受け入れ、自らの役割を更新し続けられる人は、環境が変わっても価値を失いません。AIを使うこと自体を目的にするのではなく、AIを通じて何を実現したいのか、どんな成果を生み出したいのかを考え続けています。 

一方で、必要とされなくなる人は、必ずしもAIを使わない人ではありません。「これまで通り」を正解だと信じ、変化を他人事として捉える人です。新しい技術ややり方に触れながらも、本質的な行動を変えないままでいると、知らないうちに周囲との差は広がっていきます。AIを使うかどうかよりも、変わる努力を放棄した瞬間に、選択肢は確実に狭まっていくのです。 

AI時代では、「言われたことを正確にこなす力」の価値は相対的に下がります。正確さやスピードは、AIが最も得意とする領域だからです。その代わりに求められるのは、目的を理解し、最適な手段を選び、関係者を巻き込みながら前に進める力です。仕事の背景や意図を読み取り、状況に応じて判断できるかどうかが、評価を分けます。 

必要とされる人は、AIを自分の分身のように使います。調べ、考え、仮説を広げるためにAIを活用し、その結果を踏まえて最終判断を下します。そして、その判断に対して責任を引き受けます。責任を持つ覚悟がある人ほど、AIを恐れず、前向きに使いこなすことができます。 

AI時代において価値は、「人にしかできない仕事」に集約されていきます。それは特別な才能ではありません。学び続ける姿勢、変化を受け入れる柔軟さ、そして人と人をつなぐ力。こうした人間力を磨き続ける人こそが、これからの時代に必要とされ続ける存在となるのです。 

【AI時代の生き残り術】

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。他に、日本オムニチャネル協会 会長、SBIホールディングス社外役員、東京都市大学特任教授を兼任。

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