検査AI MENOUが、新鮮な海産物販売と水産加工食品の製造販売を行う株式会社カネコメ高岡商店(北海道根室市)にて、アニサキス検知システムとして採用されました。MENOUは、AIを用いて人の目(ME)と脳(NOU)に代わる画像検査ソリューションを提供しており、本検知システムでは解析用コンピューターの提供および検知システム設計支援をアプライド株式会社が、装置化およびアニサキス検知AIの習等の技術提供を株式会社アイエムパックが協力しています。厚生労働省の食中毒統計資料を基にすると、2013年から2023年の間でアニサキスによる食中毒件数は増加傾向にあり、2014年の79件から2022年には566件へと約7倍に増加していると報告されています。この背景には、輸送技術の向上により冷凍せずに魚を全国へ輸送できるようになったことなどがあり、これまで主流であった目視検査だけではすべてのアニサキスを検出・排除しきれない課題がありました。
検査AI MENOUは、複数枚の生魚画像から熟練検査員の暗黙知やノウハウを学習させることで、目視検査の自動化を実現します。形状や大きさが異なる寄生虫や、目視では見つけにくい微細な寄生虫も高精度で検出できる点が特徴です。これにより検査業務の省人化や負担軽減、検査精度のばらつき解消が期待されます。検査AI MENOUはノーコードでモデルを作成できる仕組みを持ち、現場での内製化を促進し、継続的な精度向上と運用の安定化に寄与します。カネコメ高岡商店では毎日数百件に及ぶアニサキス検査を手作業で行っており、人手不足や業務効率化の課題を抱えていましたが、今回のAI導入により瞬時に検出できる体制が整い、将来的には検査ラインの自動化を目指すとしています。代表取締役専務の高岡義政氏は、AI導入により人の目だけでは見逃しがちな微細なアニサキスも検出できる点を評価し、安心・安全な商品提供への期待を述べています。
MENOUは「検査に付加価値を」をミッションにAIを用いた外観検査の課題解決を目指しており、今回のアニサキス検知導入は地域の水産業における検査の高度化と自動化を通じて、生食の安全確保に貢献する取り組みになります。
詳しくは「株式会社MENOU」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松






















