千株式会社が提供する総合保育テックサービス「はいチーズ!」は、全国の保育園・幼稚園・小学校に通う子どもを持つ保護者1,751名を対象に「小学校受験に関する意識調査」を実施しました。調査では、私立小学校の在籍者数が令和後初の減少となり79,990人(前年比67人減)である一方、私立小学校数は令和元年比で12校(+5.1%)増加しており、今後入学志願者の獲得競争が激化すると見る背景が示されています。
調査の結果、受験を実施または予定している割合は2.7%にとどまり、受験を検討しない家庭が大半でした。非受験者に受験を選択しなかった理由を尋ねたところ、「小学校受験に興味がなかった」が59.6%で最多となり、「公立小学校を希望していたため(39.1%)」「子どもに負担をかけたくないため(27.4%)」「金銭面(24.8%)」が続きました。金銭面を理由に挙げる保護者は全体の4分の1未満であり、経済的負担よりも関心の有無が大きな分岐点になっていることが明らかになりました。

一方で、非受験・受験未定のうち「受験を検討した」と回答した127名に動機を尋ねたところ、最も多かったのは「子どもの成長への期待(または不安)」で58.3%、次いで「子どもが安心できる環境」が55.1%でした。検討段階に入ると、具体的な不安要素として「金銭面」が顕在化しており、検討者の56.7%が金銭面に不安を感じていると答えています。実際に受験を経験した家庭の受験にかかった費用は平均185万円、中央値100万円という結果も報告されました。
非受験者の自由回答には、「小学校受験の存在は知っていたが周囲に経験者がいなかったため選択肢に入らなかった」「コミュニティを狭めず処世術を学んでほしいため公立小学校を希望した」「私立小学校だと学童利用ができないと聞き、ライフスタイルと合わないと判断した」といった具体的な事情が挙げられています。今回の調査からは、私立小学校受験の検討有無には金銭面以上に“そもそも関心があるか”が影響していること、そして検討段階に入ると子どもの成長や安心できる環境を重視する傾向があることが読み取れます。
詳しくは「千株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松






















