住信SBIネット銀行は、勘定系システムを2028年初頭までにクラウド環境へ全面移行。日本IBMの次世代システム「NEFSS」をAWS上で運用開始し、3,000万口座規模への対応と運用コスト30%の削減を目指します。
住信SBIネット銀行は2025年9月18日、日本IBMが提供する勘定系システム「NEFSS(Next Evolution in Financial Services Systems)」を現在のオンプレミス環境から、Amazon Web Services(AWS)上に構築される新アーキテクチャーへ移行する計画を正式に発表しました。移行は2028年初頭を目途とし、国内で勘定系システムをクラウド上で稼働させる初の試みとなります。
この移行によって、現在の口座数は約825万、預金残高は11兆円を超えており、将来的には3,000万口座のデータボリュームに対応可能な設計とすることで、今後の成長に備えることができるとしています。さらに、AWSの東京・大阪マルチリージョンを活用した冗長化により、可用性・耐障害性を向上させ、災害時や障害時の業務継続性も強化されます。
コスト面でも改善が見込まれており、運用コストを約30%削減できると試算。これにより銀行としてのサービス開発や顧客対応の迅速性を確保できると述べています。今後は、住信SBIネット銀行、日本IBM、及びキンドリルジャパンとの協力体制を強化しつつ、生成AIなどの先進技術の導入や技術サポート体制の拡充も視野に入れています。
詳しくは住信SBIネット銀行まで。
レポート/DXマガジン編集部






















