楽天証券は2025年10月26日から出金時の追加認証（多要素認証）を全顧客に義務付けます。従来のSMSに加えて「音声通知」を導入し、電話番号を登録している顧客は認証を利用できるようになります。事前の登録確認と設定が必須です。
出金時追加認証の変更点と手順
楽天証券は、これまで任意で提供していた出金時の追加認証を、2025年10月26日（日）以降すべての顧客に必須化します。施行後は出金時にワンタイムキーと取引暗証番号の入力が必須となり、追加認証を未設定のままでは出金ができなくなります。施行日は明確に示されているため、該当日に向けた準備が必要です。今回の措置は顧客資産の保護を目的としたセキュリティ強化の一環として実施されます。
認証方式は従来のSMS認証に加え、音声通知が新たに選択肢として追加されます。これにより、携帯電話を保有していないが電話番号を登録している顧客でも出金時の追加認証を受けられる範囲が広がります。出金手続き中の出金入力確認画面で、通知方法を「SMS（固定電話・海外からは不可）」か「音声通知」のいずれかから選択します。選択後、通知されたワンタイムキーと取引暗証番号を入力して「出金する」を押下すると出金が完了します。
利用にあたっては、楽天証券に登録されている電話番号が最新であることが前提です。プレスリリースでは「音声通知の追加により利用可能範囲を拡大する」としていますが、電話番号を登録していない顧客や、通知を受けられる電話自体を持たない顧客は認証を受けられません。したがって各顧客は、自身の登録情報を確認し、必要に応じて電話番号の追加・更新を行ってください。また、SMSは固定電話や海外からの受信に対応していないため、該当する顧客は音声通知の利用を検討する必要があります。楽天証券は利便性の低い層も含め全顧客の認証利用を指し、選択制を導入して対応範囲を拡大しましたが、利用者側の事前対応が不可欠です。
詳しくは「楽天証券」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部 權
