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東急、通勤行動を“資産化”へ オフピーク通勤にポイント付与

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東急が2025年11月4日〜11月28日の平日に実施する「はじめよう!ゆとリズム通勤」は、朝のピークを避けた乗車で1日最大120ポイントが貯まる施策です。ポイント連携で通勤時間の多様化を促し、資産運用の最適化や働き方改革につながる可能性が注目されます。

オフピーク誘導×ポイントで通勤スタイルを変える仕組み

東急の「はじめよう!ゆとリズム通勤」は、2025年11月4日(火)から11月28日(金)までの平日に限定して実施されるキャンペーンです。対象は東横線・目黒線・東急新横浜線・田園都市線の各駅(※一部駅を除く)で、通勤定期のPASMOまたはSuicaを「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」に登録したうえで、定められた時間帯に自動改札で入場し、渋谷・代官山・中目黒・目黒または相互直通先の他社線で出場した方にTOKYU POINTを付与する仕組みです。付与されるポイントは乗車時間に応じて1回あたり30〜120ポイントで、1日に複数回条件を満たしても最も高い回のみが対象になります。注目点は、従来の早朝帯に加え「午前9時30分〜13時00分」も加算対象に含めた点で、改正育児・介護休業法の施行を受けて柔軟な通勤時間の利用を後押しする設計になっています。

本施策は、過去に東急が実施した朝型通勤促進の実証事業の流れを踏襲しつつ発展させたものです。過去の取り組みでは「田園都市線早起き応援キャンペーン」や「東急線の朝トク!オフピークチャレンジ」により、1日平均約1,000人が朝型通勤に移行したと報告され、東横線で混雑率を約1%、田園都市線で約2%の緩和に相当する効果が確認されています。今回のポイント加算対象時間帯の拡大は、この実績を受けて通勤の多様化をさらに促進し、通勤時間帯の分散による需要平準化を目指す狙いが明確です。東急は、こうした需要平準化が車両や設備の保有・運用の最適化、設備投資の効率化につながり、中長期的な事業の持続可能性向上に寄与すると位置づけています。

参加方法や条件は明確に定義されています。参加にはPASMOまたはSuica(モバイル含む)のIDを事前に登録することが必須で、登録当日の乗車分から対象となります。対象券種は大人用PASMO/Suicaの通勤定期券に限定され、きっぷや磁気定期、通学定期、小児用ICカード、その他ICカードは対象外です。貯まったTOKYU POINTは1ポイント=1円でPASMOやSuicaにチャージでき、1枚あたりのチャージ上限は20,000円相当のポイントとなります。ポイント加算は2025年12月末ごろを予定していますが、システム運用上の障害や天災等で遅延・未加算となる可能性もある旨が明記されている点には注意が必要です。駅構内や車内での大型広告掲出も予定され、認知施策も併せて展開されます。

詳しくは「東急」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權

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