Qualcomm(クアルコム)は、BMWと共同開発した自動運転AIプラットフォーム「Snapdragon Ride Pilot」を発表しました。このプラットフォームは、BMWの次世代電気自動車「iX3」に搭載され、レベル2+の高度運転支援機能を提供します。具体的には、高速道路でのハンズフリー走行、車線変更、駐車支援などの機能が含まれます。このシステムは、欧州連合の新車評価プログラム(NCAP)におけるレベル2+の安全基準を満たしています。
「Snapdragon Ride Pilot」は、QualcommのSnapdragon Rideシステムオンチップ(SoC)とコンピュータービジョンスタックを基盤としており、BMWと共同で開発されたソフトウェアを搭載しています。このプラットフォームは、BMWの2026年モデルに搭載される予定で、将来的には他の自動車メーカーにも提供される予定です。
Qualcommは、Snapdragon Ride Pilotを通じて、ソフトウェア定義車両(SDV)への移行を加速し、自動運転技術の普及を目指しています。同社は、2029年までに自動車関連のチップ売上を80億ドルに達成することを目標としています。
この取り組みは、Qualcommが通信チップの提供から自動車向けAI・チップ技術の提供へと事業領域を拡大していることを示しています。自動車業界では、NVIDIAやMobileyeなどの競合他社も自動運転プラットフォームを提供しており、Qualcommはこれらの企業と競争しながら、自社の技術を広めていくことを目指しています。
今後、Snapdragon Ride Pilotが他の自動車メーカーにも採用されることで、Qualcommの自動運転技術の普及が進むと期待されます。また、同社の自動車関連のチップ売上が増加することで、全体の収益にも良い影響を与えることが予想されます。






















