MENU

ニュース

JR西日本×NTT西日本、光ファイバを振動センサー化し鉄道保守の効率化へ

  • URLをコピーしました!

通信用光ファイバを振動センサーとして活用する共同検証が、JR西日本とNTT西日本で本格化しました。既設光ファイバを用い、列車位置の高精度検知や落石・設備異常の常時モニタリングを目指す取り組みです。少人数での保守維持を実現する可能性が注目されています。

通信用光ファイバを振動センサー化する技術とその意義

JR西日本とNTT西日本は、通信用に敷設された光ファイバを振動センサーとして利用する光ファイバセンシング技術の鉄道分野への応用について、共同検証を本格的に開始しました。本検証は、少子高齢化に伴う保守要員の減少という鉄道インフラの現場課題に対し、既存インフラを活用して常時モニタリングを実現することを目的としています。光ファイバに入射した光の反射変化を解析することで、振動発生箇所とその性質を把握できる点が本技術の大きな特長です。1台のセンシング装置で数十kmに及ぶ線路沿いの振動を連続検知できるため、広域かつ高精度な状態把握が期待されます。

基礎研究の段階でも、得られたデータの解析により列車の走行位置を高精度に検知できることが確認されました。図示された検証環境と取得結果は、光ファイバセンシングの有効性を示す重要な知見を提供します。物理的に設備へ接触することなく振動や異常を検出できることから、保守員の安全性向上にも寄与する点が評価されています。これにより、新たな設備投資を抑制しつつ視範囲を拡大する運用が見込めます。

今後は列車位置検知の精度向上に加え、落石・倒木検知や設備異常の検出など多様な応用検証を進める計画です。既設の光ファイバとセンシング技術の組み合わせで、線路周辺環境の変化を継続的に把握することで、運行中の安全対策の強化に結びつける狙いがあります。将来的には設備構成の簡素化も視野に入れ、鉄道オペレーションの革新につながる新たな価値創出を目標としています。

また、本取り組みの基礎研究成果は、2025年11月26日〜29日に開催される「第9回鉄道技術展2025」においてJR西日本が紹介する予定です。展示での発表を通じて、実用化に向けた知見の共有とさらなる検証の加速が期待されます。プロジェクトは両社の技術と現場知見を結集して進められており、実用化に向けた段階的な検証が続きます。

詳しくは「NTT西日本株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權

シェアはこちらから
  • URLをコピーしました!
  • 週刊SUZUKI
  • 日本オムニチャネル協会
  • 公式LINEメンバー

お問い合わせ

取材のご依頼やサイトに関するお問い合わせはこちらから。

問い合わせる