2025年12月1日にすべての健康保険証の有効期限が切れるため、12月2日以降は従来の健康保険証が使えなくなります。以後はマイナ保険証か資格確認書を使えば、従来通りの保険診療を受けられます。資格確認書はマイナンバーカード未取得や未登録の方に対し、加入する医療保険者から無償で交付されます。移行期の混乱を避けるため、初回利用登録と受診時の手順、スマートフォンの利用可否を事前に確認しておくことが重要です。デジタル庁は動画やマニュアルを公開しており、自治体窓口や広報でも活用できます。医療機関側も顔認証付きカードリーダーの操作案内や同意取得のフローを院内掲示で周知すると、受付の滞留防止につながります。
初回利用登録は三つの方法があります。医療機関や薬局の窓口に設置された顔認証付きカードリーダーからの登録、マイナポータルからの申請、全国のセブン銀行ATMからの申請です。登録後は、医療機関・薬局の受付でカードをリーダーに入れて本人確認を行います。本人確認は顔認証か4桁の暗証番号入力から選べます。続けて、過去の診療や薬剤情報、特定健診情報の提供可否を選択し、受付を完了します。高額療養費制度の限度額情報は、2024年10月以降は同意入力なしで連携される運用に移行します。登録状況はマイナポータルのホームから確認でき、「健康保険証」の設定が登録済になっていれば利用可能です。
マイナ保険証の主なメリットは三点です。第一に、診療情報や薬剤情報、特定健診の結果を同意の上で医師や薬剤師と共有でき、重複投薬の回避などより良い医療につながります。第二に、高額療養費制度の手続きが簡素化され、窓口で限度額以上の一時支払いが不要になります。第三に、引越しや就職・転職後も新しい保険証を待たずに、手元のカードを健康保険証として継続利用できます。非常時の活用も想定され、救急搬送時の情報連携や避難所での服薬情報共有の実証が進められています。プライバシー保護の観点では、同意した情報のみが閲覧され、診療や投薬以外には使われません。
マイナンバーカードを未取得の方や、健康保険証利用の登録をしていない方には、二つの選択肢があります。新規にマイナンバーカードを発行して初回利用登録を行い、マイナ保険証として使う方法と、医療保険者から無償交付される資格確認書を提示して受診する方法です。児童生徒の学校行事や部活動、保育所への通園などカードの持参が難しい場面では、医療保険の資格情報のPDFや資格情報のお知らせを携行すれば受診が可能です。スマートフォン対応も進み、対応する医療機関や薬局ではiPhoneのマイナンバーカード、またはAndroidスマホ用電子証明書を保険証として利用できます。受診前に対応可否を確認し、受付の画面指示に従って操作すれば読み取りと本人確認が行えます。
実務に向けた準備として、生活者は今すぐ初回利用登録を済ませ、マイナポータルで登録状況を確認しておくと安心です。暗証番号を忘れがちな方は、顔認証での本人確認に切り替えられるようリーダーの案内を把握しましょう。医療機関と薬局は、リーダーの複数メーカーに対応した操作ガイドと、同意取得の選択肢を明示した掲示物を整備してください。学校や自治体は、資格情報の提示方法と非常時の運用手順の周知を前倒しし、年末の制度切替時の混雑緩和に備えることが効果的です。制度や手順は今後更新される可能性があるため、最新情報を定期的に確認し、現場オペレーションの見直しを継続することをおすすめします。
詳しくは「デジタル庁」の公式ページまで。






















