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トラックの空きを売上に!既存便マッチング開始で物流コストは最適化できるのか

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定期便で発生する「空き時間」や「空きスペース」をデータで可視化し、荷主と運送会社を直接マッチングするプラットフォーム『スキマシェ』が本格運用を開始しました。開発はセンターエッジ合同会社、提供・運営は株式会社ネオスタイルロジが担い、稼働率向上とコスト削減、環境負荷低減を同時に狙う実務寄りのDX施策です。 

スキマシェアの仕組みと導入メリット

スキマシェアは、定期輸送の運行データから発生する「見えない非効率」を可視化し、運行中トラックの空き時間や空きスペースと荷主の配送ニーズをマッチングする物流マッチングプラットフォームです。運送会社は車両やルート情報を登録し、日常の運行で生じる短時間の待機や折り返しの空車を提示できます。荷主は貨物情報や納品先を入力し、条件が合致した場合はネオスタイルロジが仲介して契約手続きを進めます。基盤が既存の定期便スケジュールであるため、突発的なスポット便に比べて安定した輸送力を確保しつつ、予測可能なマッチングが可能です。

運送会社にとっては、従来活用できていなかったリソースを収益化することで売上の増加が期待できます。荷主側は既便のスキマを活用することで好条件の配送料を実現し、配送コストの最適化が図れます。加えて、トラック稼働率の向上により積載効率が改善され、走行あたりのCO2排出削減にもつながるため社会的な環境負荷低減にも寄与します。

センターエッジ合同会社は本システムの設計・開発を担当し、「デジタルの力で、働くをスマートに。」というミッションのもと、運行データの取り込みやマッチングロジック、実務に即したインターフェース設計を実現しました。ネオスタイルロジは提供・運営を担い、現状は代行登録による利用制限を設けて段階的に運用を開始しています。この運用方針は初期のトラブルを抑えつつ実運用のフィードバックを素早く反映するための措置であり、今後の登録体制の拡大やAPI連携、マッチング精度の向上といった機能追加が見込まれます。医療物流や冷凍・冷蔵輸送といった領域への適用も視野に入れており、業界内での普及が進めば地域の物流効率化やサプライチェーン全体への波及効果が期待されます。 
 
スキマシェアは既存の定期便を前提にした現実的なDX解であり、実務の隙間を収益化する点で即効性が高いです。段階的な運用で課題を潰しつつ機能を拡張すれば、物流現場の持続可能性と収益性を両立できる可能性が高いと考えます。 
 
詳しくは「株式会社ネオスタイルロジ」の公式ページまで。 
レポート/DXマガジン編集部 

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