対話型AIコンパニオンの利用者は、人生満足度や幸福感、人生の目的がわずかに高いことが示されました。国立大学法人千葉大学は、日本全国のインターネット利用成人1万4千721人のデータを解析し、AIの使い方と主観的ウェルビーイングの関係を検証しました。結果として、0から10点の尺度で人生満足度と幸福感が各0.2点、人生の目的が0.6点高い関連が確認されています。一方、検索や要約など作業中心の生成AIの利用では、これらの指標に明確な関連は見られませんでした。幸福感に結び付くのは、作業補助よりも、対話や情緒的サポートに重心を置いた利用だと位置づけられます。本成果は国際学術誌Technology in Societyに掲載されています。
幸福感が上がるのはどんなAIの使い方か?対話重視の設計が鍵!
AIコンパニオンは、継続的な会話で友情や相談、情緒的サポートを提供するよう設計されています。関係性を重視する体験が、わずかながらも幸福感や満足度の押し上げに関与した形です。一般的な生成AIは文章作成や検索などタスクには強みがある一方、主観的ウェルビーイングとの関連は確認されませんでした。AIとの関わり方が、幸福の感じ方に影響し得ることが全国規模のデータで示されたといえます。
誰が一番ハッピーになれる?孤独感が高い人や友人関係が中程度の人!
関連の強さは一様ではなく、個人の状況で変化しました。孤独感が高いほど、AIコンパニオン利用と人生満足度、幸福感、人生の目的、人生の意義の正の関連が強まる傾向が示されています。さらに、友人とのつながりが中程度の人で関連が最も強く、非常に低い人や非常に高い人では弱まるという逆U字のパターンが見られました。家族とのつながりの強弱では大きな差は確認されていません。
研究デザインと限界は?因果はこれから解明!
データはJACSISとCONNECT Studyを活用し、日本の成人を対象に収集されました。本研究は横断研究のため因果は断定できません。AIコンパニオンの定義はアプリ利用に基づき、一般的な生成AIを相談相手に使うケースは捉えきれていない可能性があります。アプリ間の差も区別しておらず、利用者数が相対的に少ないため交互作用推定には不確かさが残ります。長期的影響や適切な設計指針の検証が今後の課題です。
詳しくは「国立大学法人千葉大学」の公式ページまで。






















