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メモリ価格が最大50%急騰へ スマホの値段はこれからも高くなる?

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メモリはどこまで高くなるのか。2025年第4四半期に最大50%上昇し、2026年も上昇が続く見通しです。サーバー向け需要が強く、スマホやコンシューマ向けは供給が細ります。64GB RDIMMは450ドルに跳ね上がり、700ドル到達も視野です。iPhone 17 Pro Max級ではBoMの1割超がメモリとなります。旧世代メモリの逼迫も深刻です。

価格急騰の波及ルート メモリがBoMを押し上げ、旧世代まで逼迫

Counterpoint Researchは、メモリ価格が2025年第4四半期に40%から50%上昇し、2026年第1四半期も40%から50%、同年第2四半期も約20%の上昇が見込まれると示しました。メモリ市場はハイパー・ブル局面に入り、AIとサーバー容量需要がサプライヤーの価格交渉力を押し上げています。2025年第3四半期に255ドルだった64GB RDIMMは、第4四半期に450ドルへ高騰し、2026年3月には700ドルが目標水準として示されています。今年中にGbあたり1.95ドル、価格が1,000ドルに達する可能性にも言及があります。2018年のGbあたり1.00ドルを大きく上回る水準です。

コスト上昇はBoMの構造を変えています。iPhone 17 Pro Maxではメモリが2025年にBoMの10%超を占め、2020年のiPhone 12 Pro Maxの8%から上昇しています。16GBから24GBのLPDDR5Xと512GBから1TBのUFS 4.0を組み合わせるフラッグシップでは、メモリだけでBoMの2割超となる可能性があります。サプライヤーは高マージンのサーバー向けDDR5へ生産を振り向け、LPDDR4やeMMCなど旧世代の供給は急速に枯渇しています。レガシー対応製品の在庫と価格は、四半期単位での変動が大きくなるリスクがあります。

供給面では増産投資が続く一方で、需給ギャップの解消は遅れます。DRAM生産は2026年に前年比24%成長の見込みですが、足元の需要加熱に追いつくには時間がかかるとされます。販売や生産計画では、ハイエンドとミドルのミックス見直しが不可欠になります。価格上昇が続く局面では、SKUのメモリ構成を精査し、在庫循環を短く保つことが重要です。旧世代品の置き換えと原価上昇の価格転嫁方針を同時に検討する必要があります。

スマートフォン分野への影響は実装容量の設計にも及びます。エントリー機でのメモリ削減が難しい場合、ストレージ構成の段階設定を再調整する判断が迫られます。ミドル帯ではLPDDR5XとUFS 4.0の搭載比率を、市場価格に合わせて四半期ごとに見直すことが求められます。プロモーションよりも原価吸収を優先する期間が生じる可能性があります。価格と供給の不確実性は2026年も継続する見立てです。

在庫と調達の現場では、供給ひっ迫のボトルネックを早期に特定する動きが有効です。主要ベンダーとの長期契約やアロケーション確保を急ぐことが推奨されます。代替調達の選択肢を確保しつつ、製品別に必要容量を定義し直し、原価上昇を販売価格へどう平準化するかを検討します。BoM管理では、メモリ価格の四半期変動をKPI化し、販促費やSKU数の最適化で吸収余地を生み出す設計が鍵となります。

見解として、メモリ主導のコスト上昇は短期では収まりにくいとみます。BoM最適化と調達多様化の早期実装が成果を分けると考えます。

詳しくは「Counterpoint Research」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部

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