株式会社メルカリは、安心・安全な取引環境の構築に向けた取り組み状況と成果をまとめた「安心・安全の取り組みに関する透明性レポート 2025年下半期版」を公開しました。レポートでは、不正利用者の徹底的な排除とお客さまの徹底的な救済を柱とする施策の進捗を開示し、トラブル遭遇リスクが0.38%まで低減した実績を示しています。本人確認の強化により、本人確認済のお客さまによる取引割合は78%へ拡大しました。ログイン時のFIDO・パスキー認証の登録者数は1,178万人に増加し、認証の高度化を進めています。AIを活用した不正監視の強化により、2025年下半期で約76万件の不正アカウントを利用制限とし、未然防止を図っています。
この期間、AIを活用した監視と対応によって規約違反として削除した商品は約5,654万点にのぼります。出品時にあんしん鑑定を利用可能に設定した商品数は前年同期比で約3.2倍となり、偽ブランド品やすり替え詐欺の抑止を後押ししました。2025年9月には自社運営の「メルカリ鑑定センター」を立ち上げ、鑑定のノウハウや事例の蓄積と活用を進めています。これにより、対象ブランド出品時の標準化等が進み、購入時の安心感を高める取り組みが加速しています。本人確認やヒアリングの結果、誤って制限されたアカウントについては速やかに解除対応を行う運用もあわせて明記されています。これらの取り組みにより、健全性と利便性の両立を図る姿勢が示されています。
お客さまの救済面では、商品回収センターでの運用改善により補償の迅速化と拡大が進みました。回収センターに到着した商品の補償実施割合は99.6%まで向上しています。商品到着から補償までの所要時間は26.7時間短縮され、到着後48時間以内に補償される割合は97.0%に達しました。回収・照合・調査の各プロセスを通じた手続きの見直しにより、被害発生時の金銭的負担や不安を軽減し、取引の継続性を確保する体制が整備されました。救済の実行速度と実施割合の双方で改善を重ねることで、万が一の際にも安心して利用できる基盤を整えています。健全性確保の強化と同時に、正当な利用者の権利保護に重きを置く方針が具体的な数値で示されています。
運営方針の面では、マーケットプレイスの基本原則に基づくルール整備や外部有識者との議論を継続しています。2025年7月および9月に「第5回 マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード」を開催し、今後の対応方針を明確化しました。基本原則の策定背景や議論の経緯、新たな対応方針をまとめたホワイトペーパーも公開されています。状況に応じて出品禁止などの規制を適宜実施しており、過去にはマスクや消毒液、政府備蓄米などに対応し、情勢の変化に合わせて解除も行っています。現在は空薬きょうなど、基本原則に抵触する可能性が高いと判断した出品物を規制対象としています。透明性を確保したうえでのルール運用の姿勢がうかがえます。
警察庁をはじめとする関係機関との連携も強化されています。不正行為が確認された場合には、事件化の相談や損害賠償請求などの法的措置を含め、厳格に対応するとしています。2025年7月にはテロの未然防止の観点から危険性が指摘された空薬莢の出品禁止対応を実施し、この取り組みが評価され警察庁から感謝状を受領しました。こうした官民連携により、不正抑止と安全確保の実効性を高めています。メルカリは今後も、正しく利用するお客さまが不利益を被らない環境づくりを継続し、グループミッションとして掲げる価値の循環を通じて可能性を広げる社会の実現を目指すとしています。
詳しくは株式会社メルカリの公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部 權






















