米EV大手のテスラは5日、2026年中に日本の一般道でAIを活用した自動運転機能の実装を目指す方針を示しました。すでに米国や中国の市販車には実装しており、日本でも導入されれば普及の加速が見込まれます。日本では2025年8月から公道テストを開始し、当初はセダンのモデル3のみでしたが、主力SUVのモデルYでも新たに試験を始めたと説明しました。日本法人の橋本理智社長は実装に向けてあらゆる手を尽くしていると述べ、課題として日本特有の道路交通法への対応を挙げました。横断歩道手前での一時停止など細かな挙動の最適化を進めるとしています。デモンストレーションでは、一般道を走るAI自動運転車の様子が公開され、取り組みが段階的に進展していることが示されました。
テスラの自動運転はエンド・ツー・エンドの仕組みを採用し、8つのカメラで周囲を認識してブレーキ、アクセル、ハンドルを制御します。担当者は人間の運転よりも安全性が高いと述べ、安全性に対する自信を示しました。機能は自動運転レベル2に相当し、運転者はハンドルに手を添え、状況に応じて手動運転に切り替えられるよう常時監視する必要があります。現在はテスラ社員による走行で安全性の検証を実施し、市販車への搭載を目指している段階です。一般道で走行可能なエンド・ツー・エンドの自動運転技術を搭載した市販車はまだありません。日本で実装が進めば、運転支援の質向上とともに、国内での採用が一気に前進する可能性があります。
テスラは無線通信によるソフトウエア更新に対応しており、既存車両にも機能を展開できる点が特徴です。一般利用が解禁されれば、国内で販売済みの約4万台の多くにも自動運転機能を追加できる可能性があるとしています。これは導入コストや時間の削減につながり、エリア特性に合わせた継続的な改良も容易にします。一方で、実装に当たっては法令適合や安全審査などの要件を満たす必要があり、引き続き実証データの蓄積と挙動の最適化が重視されます。国内他社の動向として、日産自動車は英ウェイブ・テクノロジーズと協業し、2027年度の市販車搭載を目指しています。市場の本格展開に向けた時期や実装範囲、提供形態の詳細が、今後の焦点となります。
レポート/DXマガジン編集部 權






















