NTTドコモは2025年11月、東日本高速道路株式会社と連携し、房総半島から都心へ向かう際の渋滞回避を支援する「AIルートジャッジ」の実証実験を開始しました。本施策は、アクアラインと京葉道路・館山道の所要時間を予測し、比較結果を配信します。中核技術はドコモの「AI渋滞予知」で、携帯電話ネットワークを用いた人口推計データ「モバイル空間統計」を活用し、当日の人口分布から数時間先の交通需要と所要時間を二段階で推定します。アクアラインや関越道、京葉道路・館山道で提供実績があり、当日の天候やイベントによる人出変化にも対応できる点が特長です。通信データと交通工学の知見を組み合わせ、渋滞による社会的損失の低減をめざします。
取り組みは2016年に始まりました。NEXCO東日本がアクアラインの渋滞対策で新たな解を求める中、ドコモが人口データ活用を提案し、同社の交通実績データや交通工学の知見と統合。事故や規制の影響を補正しつつ、予測と実績の差分を継続的に修正して精度を高めてきました。AIルートジャッジでは、木更津JCTから京葉JCT、箱崎JCT、板橋JCTまでの当日午後の予測所要時間を、アクアライン経由と京葉・館山道経由でそれぞれ提示します。これにより、ピーク時間帯の把握や、混雑回避のための時間調整と経路選択が可能になります。過去の実証アンケートでは9割超が満足と回答し、約7〜9割に時間変更や経路変更などの行動変化が見られました。渋滞回避は移動ストレスの軽減に加え、CO2削減や物流の効率化にもつながります。まずは房総半島発都心向けで有効性を検証し、成果に応じて適用範囲の拡大が期待されます。
詳しくはNTTドコモの公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















