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日本IBMが「メインフレームクラブ」刷新 AIとクラウド融合で次世代基幹を共創

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変化の中心にメインフレームが戻ってきました。日本アイ・ビー・エム株式会社は、技術者コミュニティ「メインフレームクラブ」を再設計し、AIとハイブリッドクラウドを横断する知見共有へ拡張します。対象は運用・保守だけでなくアプリや業務システムの開発者まで広げ、2027年度中に5,000人の参加を目指します。ユーザー企業の参画を強め、現場課題を持ち寄る共創型モデルへ転換します。AI時代のスキル継承と品質確保を、コミュニティで支える構図が打ち出されています。

メインフレームと先進技術の橋渡しへ 共創と人材育成を同時に進める

日本アイ・ビー・エム株式会社は、メインフレームの高度活用と次世代人材育成を狙い、メインフレームクラブを2月から再始動しました。従来のインフラ中心の枠組みを改め、AIを活用したアプリケーション開発や業務システム領域の技術者にも門戸を広げます。世界のトランザクション・ワークロードの70%以上を処理するメインフレームの重要性が改めて示され、クラウドと組み合わせたオープンなハイブリッドクラウド環境に対応する知見を業界横断で共有します。スキル継承の課題はAI活用の進展で様相が変わり、量ではなく質の確保が焦点になると整理されています。そこで、コミュニティが専門知見を結集し、AIが生成する成果物の品質を継続的に担保する役割を担います。

運営モデルは、ベンダー主導からユーザー企業と共に創る仕組みへ転換します。ユーザー企業が企画や運営に積極参画し、プロジェクト現場の課題を持ち寄り、実践的な解決策を議論する場を設けます。成果は参加組織全体に還元され、世代や企業の枠を越えた学び合いを促進します。活動は、事例共有ワークショップ、若手向けミートアップ、米国視察ツアーなど、2023年からの取り組みを土台に強化されます。コミュニティ内でAI活用の最新動向、育成ノウハウ、ベストプラクティスを体系化し、アセットとして参加企業に展開します。これにより、アプリケーション開発の効率化と高度化を同時に進める狙いです。

参加企業として、三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社、ニッセイ情報テクノロジー株式会社、株式会社トヨタシステムズが名を連ねます。メンバー各社は、自社のメインフレーム人材育成を加速しつつ、企画運営への参画を通じて業界全体の価値向上にも貢献します。三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社は、銀行業務を支える社会基盤としてのメインフレームの重要性を強調し、幅広いユーザー企業との知見共有と日本アイ・ビー・エム株式会社との共創の深化に期待を示しました。ニッセイ情報テクノロジー株式会社は、ユーザーの課題や取り組み事例を会社の枠を超えて共有する場としての有用性と、戦略立案や人材育成への貢献に期待を表明しています。こうした賛同は、現場密着の課題解決に軸足を置くコミュニティ設計を裏づけます。

本年3月からは、AIエージェント駆動のエンタープライズ向け開発支援パートナーであるIBM Bobの活用も進みます。参加企業と日本アイ・ビー・エム株式会社が連携し、基幹システムのアプリケーション開発における生産性と品質の向上に取り組む計画です。コミュニティで得られたベストプラクティスをアセット化し、IBM Bobとの組み合わせで開発現場に適用することで、効果の平準化と再現性の確保を図ります。合わせて、ハイブリッドクラウド環境でのメインフレーム活用に関する知見の整理と共有を進め、インフラとアプリの分断を解消するための橋渡し役を担います。次世代の基幹システムを見据え、領域横断の知を結集する基盤としての位置付けが明確です。

今後の展望として、日本アイ・ビー・エム株式会社は、メインフレームの技術を軸にアプリケーション開発の効率化と高度化を推進します。メインフレームクラブは、今後の基幹システムの在り方を考える場を広く提供し、ハイブリッドクラウド時代の知見創出に貢献するとしています。2027年度中に5,000人規模のコミュニティ形成を目標に掲げ、領域横断の専門性をつなぐことで、持続可能な人材育成と実践知の共有を強化します。業界横断の未来志向コミュニティとして、企業間コラボレーションを通じた課題解決型の取り組みを拡大します。現場で求められる品質確保と開発スピードの両立を、コミュニティ運営とツール活用の両輪で支える姿勢が打ち出されています。

実務へのアクションとして、関係部門はコミュニティ参加の目的を明確に設定し、課題と成果指標を持って参画する準備が重要です。自社の人材育成計画にコミュニティのカリキュラムやベストプラクティスの取り込みを検討し、AI活用のルール整備と品質評価の基準を整えます。さらに、IBM Bobとの連携領域を特定し、既存のメインフレーム資産とハイブリッドクラウドの接続に関する検証を進めることが有効です。ユーザー企業が運営に関与することで、自社課題を起点とした実装知の蓄積が進み、現場の改善が組織全体に波及します。コミュニティを通じた学び合いが、次世代基幹システムの競争力を左右すると言えるでしょう。

見解として、ユーザー共創への転換は現場の課題解決力を高めます。インフラとアプリを束ねる横断知の形成が、AI時代の品質確保に資するはずです。

詳しくは「日本アイ・ビー・エム株式会社」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部

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