小学生の歩行中の死者・重傷者は令和3年から令和7年で1,842人でした。学年別では1年生が415人で最多、6年生は167人で約2.5倍の差があります。死者数でも1年生9人、6年生1人となっています。状態別では過去5年合計で歩行中が約5割を占め、学年が低いほど歩行中の割合が高く、高学年になるほど自転車乗用中が増えます。1年生は5月に第1のピークがあり、原因では飛出しが約3割です。入学により行動範囲が広がり、一人で歩く機会が増える時期と重なるため、家庭での安全教育と地域の見守り強化が重要になります。
事故の特徴と起きやすい時間帯
月別では10月が最多で、4月から6月も高水準です。時間帯は午前7時台、午後2時台から5時台が多く、最多は午後3時台です。通行目的では「下校中」が最多で、次いで遊戯、訪問、私用他が続きます。横断中の事故が多いことから、信号のある交差点や横断歩道での安全確認の徹底が欠かせません。低学年は身長が低く死角に入りやすいため、大型車の左折や右折時に巻き込まれるリスクも指摘されています。季節の変わり目や夕暮れ時は視認性が下がりやすく、周囲の大人や運転者の配慮が一層必要です。
子どもに教える安全な横断と歩き方
横断時は横断歩道橋や横断歩道、信号機のある場所を選び、渡る前に必ず立ち止まり、右左を確認し、車が止まっているかを確かめます。横断歩道では手をあげる、手を差し出す、運転者に顔を向けるなど意思表示を行います。青信号でも左右を見て、横断中も確認を続けます。通学路を一緒に歩き、子どもの目線で交差点や見通しの悪い曲がり角、駐車車両や看板のある場所を確認し、危険箇所では一度止まる、頭だけを先に出して見るなどの動作を繰り返し練習します。信号が点滅したら渡り始めないこと、左折右折車の動きに注意することも徹底します。
大人と運転者が取るべき行動
周囲の大人が日頃から交通ルールを守り、手本を示すことが土台です。運転時は子どもを見かけたら速度を落とし、間隔をあけ、一時停止するなどの配慮を行います。子どもが横断しようとしている場合は確実に一時停止し、渡り切るのを見届けてから発進します。通学路や住宅街では急な飛出しを想定して減速し、信号交差点でも子どもの動きを確認してから進行します。下校時は目立ちにくく行動もばらつくため、横断歩道手前での減速と歩行者優先の徹底が重要です。






















