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保育士の“現金管理地獄”に終止符 東海市の保育施設でキャッシュレス化が進行

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新年度から始まった「こども誰でも通園制度」への対応として、愛知県東海市は2026年4月から幼保・学校施設向けキャッシュレス決済サービス「誰でも決済」を公立保育施設や関連施設に本格導入しました。提供元はBABY JOB株式会社で、現金の授受やおつり準備を不要にし、保護者と保育士双方の手間を削減します。市内の全公立保育施設18施設に加え、子育て支援センター2施設、児童発達支援センター1施設で利用が始まっています。クレジットカードや各種QRコード決済が使え、会員登録なしで支払える点が特徴です。現金持参の負担が課題となっていた保育の現場において、実務の簡素化と利便性向上が進みます。

東海市での導入背景と開始範囲 現金徴収の課題を解消へ

東海市では2026年度の「こども誰でも通園制度」の本格開始を見据え、一時保育や一時的な給食費など、細かな現金徴収の増加を想定していました。これまで保育士にはおつりの準備、現金の保管、金融機関窓口での払込みといった本来業務以外の事務が発生しており、負担が大きい状況でした。保護者側でも、キャッシュレス派の増加に伴い、細かい現金を事前に揃えることが手間となっていました。こうした背景を受け、2026年4月から「誰でも決済」を導入し、現金の取り扱いをなくす体制を整えました。対象は市内の公立保育施設18施設、子育て支援センター2施設、児童発達支援センター1施設で、本格運用がスタートしています。施設現場のオペレーション改善と、保護者の支払い利便性の両立を図る取り組みです。

東海市幼児保育課のコメント 利便性向上と事務負担の軽減を実感

東海市 幼児保育課の沢田氏は、従来の現金徴収により保護者は事前準備が必要で、保育士は現金管理や金融機関窓口での払込みなどの事務作業が発生していたと説明しています。2026年4月からのキャッシュレス決済開始後は、すでに利用者から利便性向上の声が寄せられ、保育士からも日々の事務負担が軽くなったという実感が示されています。今後は、さらに多くの利用につなげることで、より一層の利便性向上と負担軽減が期待されていると述べています。現場の変化として、現金授受に伴う確認作業や、おつりの用意といったタイムロスが解消されつつあります。決済行為が受付の混雑時間帯に集中しても、非対面や短時間で完了しやすい点が評価されています。支払い方法の選択肢が増えたことも、継続的な利用促進の要因になっています。

「誰でも決済」の仕組みと特徴 会員登録不要で多様な決済を受付

「誰でも決済」は、幼保・学校施設での現金支払いをなくし、先生と保護者の負担を軽減することを目的としたキャッシュレス決済サービスです。VISAやMastercard、Diners Club、JCB、American Expressといったクレジットカードに加え、PayPayやau PAYなどの各種QRコード決済に対応し、会員登録を行わずに支払うことができます。初期費用や月額料金がかからず導入しやすい点も明確な利点です。支払い後の履歴はパソコンで即時に確認でき、管理業務の効率化に寄与します。保育施設の現場では、おつりの準備や現金保管といった作業が不要になり、ヒューマンエラーの予防にもつながります。なお、QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標である旨が記載されています。

現場からの具体的な声 集金や銀行窓口対応の手間が不要に

保育士からは、集金のたびに金庫を出す手間や現金紛失の不安が解消されたという声が挙がっています。登降園時の慌ただしい時間帯に、おつり準備や現金確認を行う負担が大きかったものの、キャッシュレス化で一連の作業が軽減されました。さらに、銀行窓口へ現金を持参する必要がなくなり、事務工数が削減されています。保護者からは、普段キャッシュレスのため現金が手元にない場面でも、ATMに走る必要がなくなったという反応があります。子どもを抱っこしている状況でも、スマホだけで決済できる利便性が評価されています。登降園時に荷物で両手が塞がりがちな場面でも、スムーズな決済が可能になっています。

地域連携や施設の多機能化にも寄与 決済基盤が活用の幅を広げる

保育施設を子ども食堂などとして活用する多機能化の取り組みが広がる中で、キャッシュレス決済の導入は地域連携の活動にも活用されることが期待されています。現金を扱わないことで、催しや一時的なプログラムでも運営の手間を抑えやすくなります。決済手段の多様化により、参加者の負担も軽くなるため、小規模イベントでも受付がスムーズになります。保育施設における決済の可視化は、料金の案内や精算の透明性にもつながります。また、初期費用と月額料金が不要な点は、新規導入の障壁を下げ、試行から本格運用までの移行を後押しします。運用開始後は支払い履歴をパソコンで確認できるため、報告や会計処理の効率化に寄与します。

BABY JOBの関連サービス 「手ぶら登園」や「えんさがそっ♪」で子育て支援を拡充

BABY JOB株式会社は、紙おむつとおしりふきのサブスク「手ぶら登園」を展開し、保育施設で使い放題となる仕組みで保護者と保育士双方の負担を軽減しています。2019年時点の同社調べで日本初の取り組みとして打ち出され、2020年に日本サブスクリプションビジネス大賞のグランプリを受賞しています。2026年2月時点で9,300施設以上に導入されており、提供領域の拡大も進んでいます。さらに、保護者負担の軽減を目的に、お昼寝用コットカバーのサブスクや、食事用の紙エプロン・手口ふきサービスも開始しています。保育施設探しを支援する「えんさがそっ♪」では、地図検索やお気に入り登録、問い合わせや見学申し込みがスマホで簡単に行えます。保育関連の複数サービスを通じ、現場の省力化と家庭側の利便性向上が包括的に支援されています。

詳しくは「BABY JOB株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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