NECはホテル基幹システム「NEHOPS」と、株式会社Edeyansが提供する客室清掃特化型システム「Jtas」の連携を強化し、手配品やリクエストのリアルタイム連携とAI解析を実装しました。これにより、日中の電話連絡に依存した情報伝達から脱却し、手配漏れや伝達ミスの抑止に寄与します。フリーメモの自動精査と清掃指示への反映機能も加わり、清掃指示書作成の工数を大幅に削減します。さらに、連携項目が拡張され、Jtas上での検索や一括操作の柔軟性が高まります。NECはEdeyansとの連携を通じて、ホテル業界のオペレーション品質向上と顧客満足度向上を支援します。
連携強化のポイント リアルタイム化とAIで現場の手戻りを抑止
今回のフェーズ2連携では、NECのNEHOPSとEdeyansのJtas間で手配品やリクエストコードの情報が日次からリアルタイムに更新されるようになりました。これにより、日中の予約変更や追加要望が生じても、電話や口頭での逐次確認が不要になります。現場で発生しやすかったヒューマンエラーの要因が減り、ゲストへの提供ミスの抑制が期待されます。フリーメモの内容をAIが自動で精査し、清掃に関連する項目を抽出して指示に反映する仕組みも提供されます。特定備品の貸出や個別の清掃依頼など、メモに含まれる重要情報を取りこぼさずにJtasへ取り込むことで、清掃指示書の作成にかかる時間を短縮します。情報伝達の曖昧さを減らし、担当者間の認識差を小さくすることで業務品質の標準化にもつながります。
拡張された連携項目 現場オペレーションの可視化と一括操作を後押し
新たに連携対象が拡張され、Jtas上での活用範囲が広がりました。フリーメモの一と二に加え、ベビーコット数、NBAフラグ、ルームチェンジ情報、アーリーインやレイトアウトのフラグ、関連予約情報などが取り込まれます。これらの項目は日々の運営に直結するデータであり、客室準備の優先度付けや備品手配の精度向上に貢献します。Jtasでは絞り込みや一括操作の機能を活用しやすくなり、特定条件の客室を素早く抽出して指示を適用する運用が可能になります。データの粒度が上がることで、手元での確認作業が減り、現場担当者の移動や連絡の回数削減が見込まれます。結果として、清掃とフロント、バックオフィス間の連動性が高まり、業務の見通しが立てやすくなります。通信や記録の手間が少なくなることで、ピーク時間帯の混雑緩和にもつながります。
期待効果 電話依存の脱却と多国籍チームでの確実な情報共有
リアルタイム連携により、電話でのやり取りが前提だったコミュニケーションコストが削減されます。情報の即時反映は、要望への応答遅延や伝達抜けを防ぎ、顧客満足度の低下要因を抑えます。多言語環境でも項目ベースで情報が共有されることで、言語依存の解釈差が起きにくくなります。清掃会社とホテル双方の担当者が同一データに基づいて行動できるため、二重確認や再指示が減ります。AIを活用したフリーメモ解析が、重要事項の抽出と手配情報への自動登録を行い、手作業チェックの手間を軽減します。エビデンスの残るデータ連携が進むことで、振り返りや改善の対象が明確になり、運営全体の品質管理がしやすくなります。
NEHOPSとJtasの位置づけ ホテル基幹と清掃特化の連携強化
NECのNEHOPSは国内大手ホテルチェーンを中心に高いシェアを持つホテル基幹業務システムで、約1,000のホテルに導入実績があります。NECは新サービスとしてNEHOPSプラスを2026年度下期より順次提供し、ホテルやゲスト、スタッフ、パートナーをデータでつなぐことを掲げています。これにより、深い顧客理解や迅速な意思決定、人手不足への対応を支えます。EdeyansのJtasはホテルと清掃会社間のアナログ業務をデジタル化し、累計8万室以上で採用されています。今回の連携強化は、基幹システムと現場特化システムの役割分担を明確にしながら、データ接続を密にする取り組みです。リアルタイム連携とAI解析の組み合わせにより、現場での判断と手配の迅速化を図ります。両社は今後も連携を深め、ホテル業界の標準的な運営モデルの構築を目指します。
詳しくは「日本電気株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部 權





















