MENU

ニュース

「つくって終わり」にしないDX 世羅町で地域と人をつなぐハッカソン

  • URLをコピーしました!

広島県世羅町で、世羅町移住・交流促進協議会とオンラインスクールを運営する株式会社デイトラが、1泊2日の合宿型「DXハッカソン」を共同開催しました。実施日は2026年9月19日と20日で、会場は世羅の宿 ひがしです。全国から集まったデイトラ受講生18名が4チームに分かれ、町内4事業者・団体のデジタル化課題に対応しました。ホームページ構築やInstagram、LINE公式アカウント運用体制の整備などを行い、発表会で即時納品まで完了しました。終了後のアンケートでは、事業者と受講生の双方が期待した効果が得られたと回答しています。関係人口創出を目的とした取り組みで、短期集中での成果創出と継続運用の両立を狙っています。

1泊2日で4事業者の課題を解決 運用まで設計して即時納品

主催は世羅町移住・交流促進協議会、運営は株式会社デイトラです。対象は町内の有限会社ひらた、向原ファーム、大見自治センター、株式会社ミライズフーズの4者です。納品物は、LINE公式アカウントやスマホ対応の顧客管理、Webサイト、Instagramアカウント設計とテンプレート、Googleマップ対策、業務改善ツール、名刺など多岐にわたります。全チームが「納品して終わり」にしないことを重視し、スマートフォンで完結できるワークフローや差し替え運用が可能なテンプレートを用意しました。加えて、デザインや投稿案を生成するためのAI活用プロンプトとマニュアルも提供しています。短期間でも現場で使い続けられる体制づくりに焦点を当てています。

参加者の実感と発表会の声 現場の要望を反映し三方よしを確認

発表会では、事業者から成果物の完成度と実用性を評価する声が相次ぎました。有限会社ひらたは要望を形にできた点を高く評価し、向原ファームは完成物を機に取り組みへの熱量が上がったと述べています。大見自治センターはInstagramのイメージを活用して関係人口創出に活かす考えを示しました。株式会社ミライズフーズは自社の魅力発信に役立つとコメントしています。受講生からは、直接のヒアリングや現場での納品を通じて手応えを得たという声が寄せられています。事業者は課題を形にでき、受講生は実践経験を獲得し、地域は関わりが継続する人材を得るという三者のメリットが確認されています。

AIの活用と人の役割の線引き 本質把握と運用設計が成果を左右

制作過程では生成AIを各チームが活用しましたが、重要なのはAIに任せる領域と人が担う領域の見極めだと強調されています。株式会社ミライズフーズを担当したチームの伊藤方貴さんは、技術だけでは十分ではなく、誰に何を届けるかを確かめることは人にしかできないと述べました。今回の4チームは、限られた時間の中で要望や本質的な課題を把握し、成果物に落とし込んでいます。さらに、継続運用に必要なマニュアルやテンプレートを整備し、引き渡し後の活用まで設計しました。この結果、単発イベントにとどまらない取り組みとしての有効性が示されています。現地での対話と運用目線の設計が成果物の品質と持続性を高めています。

全国展開可能なモデルへ 次のアクションと今後の予定

本取り組みは、地域内のIT人材不足という全国的な課題に対するモデルとして位置づけられています。短期合宿での課題解決、納品後を見据えた共有物の整備、運営面の支援、実務を通じた関係人口の創出という進め方を示しています。今後は、世羅町で町民向け講演会「デジタルで広がる新しい働き方」を2026年10月17日に開催予定です。フォトコンテスト「#世羅フォトコン2026」は2026年10月31日まで応募を受け付けます。地域の状況や要望に応じた内容調整により、他地域でも活用できる可能性があります。自治体や地域団体からの相談を受け付けており、募集やチーム編成、当日の進行、制作フォローまで株式会社デイトラが支援する体制です。取り組みの継続により、地域課題と人材育成の両面で成果の拡大が期待されます。

詳しくは「株式会社デイトラ」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

シェアはこちらから
  • URLをコピーしました!
  • 週刊SUZUKI
  • イノベーション大賞
  • DSW

お問い合わせ

取材のご依頼やサイトに関するお問い合わせはこちらから。

問い合わせる