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佐々木朗希や松井裕樹が驚異の成績、WBC侍ジャパン全投手の現状をデータで比較

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2023年3月22日。日本中が注目したWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は日本の優勝で幕を閉じました。あれから2カ月あまり。日本を優勝に導いた侍ジャパンの選手はどんな活躍を遂げているのか。ここでは、侍ジャパンこと日本代表全選手の現在までの成績を掲載。データをもとに、好調を維持し続ける選手、調子を落としている選手を探ります。前回の野手編に続き、今回は全投手の成績をチェック(2023年6月9日時点の成績に基づきます)。

 WBCで日本が優勝できた要因の1つが、他国を圧倒する投手陣です。ダルビッシュ有投手や大谷翔平投手といった主力だけではなく、実力のある投手が何人も名を連ねていました。佐々木朗希投手や今永昇太投手、さらには山本由伸投手、戸郷翔征投手、大勢投手などなど…。登板する投手が他国チームの打者を次々と抑え込んでいったのです。

圧倒的な実力を示した侍ジャパン投手陣は今、どんな成績を残しているのでしょうか。前回の野手編に続き、今回は投手陣の成績をチェックしていきます。

■WBC侍ジャパンの全野手の成績を比較した記事はこちら
大谷や吉田、岡本が絶好調! WBC侍ジャパン全野手の現状をデータで比較

まずは侍ジャパンの全投手から。投手15人は次の通りです。

図1:投手一覧(15人)

図1:投手一覧(15人)

 15人中、メジャー・リーグを舞台に戦っているのはダルビッシュ有投手(サンディエゴ・パドレス)と、大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)です。一方、先発組と中継ぎ・抑え組に分けると、先発組は10人、中継ぎ・抑え組は5人(松井裕樹投手、大勢投手、湯浅京己投手、宇田川優希投手、山﨑颯一郎投手)です。

15人の現時点(2023年6月9日時点)の主な成績は次の通りです。

図2:投手15人の主な成績(2023年6月9日時点)

図2:投手15人の主な成績(2023年6月9日時点)

 先発組で調子がいいのは、勝利数だけ見れば戸郷翔征投手です。勝利数は7で、セ・リーグ全体の1位です。もっとも防御率は2.54で、セ・リーグ全体の7位となっています。奪三振率(6.46)もセ・リーグ全体で7位です。ただし、1イニングあたりの与四球と被安打数の合計を示すWHIPは1.10と好成績を残しています。「1」を下回ると優れた成績と言われており、侍ジャパン投手陣の中には1未満の成績を残す投手が大勢いますが、決して悪い数字ではありません。

2022年に完全試合を達成した佐々木朗希投手も好調を維持しています。投球回数は44と、他の先発陣と比べて少ないものの、WHIPは0.61と驚異的な数字を残しています。さらに特筆すべきは奪三振数。44イニングを投げて三振を69も奪っています。この69は、投球回数が先発として決して多くないものの、パ・リーグ全投手の中で1位となっています。奪三振率は14.11で、侍ジャパンの投手陣15人の中で一番の成績です。

一方、先発として安定した成績を残しているのが山本由伸投手、今永昇太投手、宮城大弥投手です。3投手とも約50イニングを投げているものの、WHIPは0台となっています。山本投手と宮城投手は防御率も1点台と、チームの先発陣を支える活躍を見せています。

中継ぎ・抑えを見ると、松井裕樹投手の成績が目を見張ります。18試合(18イニング)と投球回数は少ないものの、防御率は脅威の0.5。18イニングを投げて自責点はわずか1で、本塁打による1点しか献上していません。18イニングで奪った三振数は26で、奪三振率も13.00と高くなっています。WHIPも0.50と、侍ジャパン投手陣の中でも群を抜いています。

ではメジャー・リーグに参戦する2人の侍はどうでしょうか。ダルビッシュ有投手の場合、勝利数は4、WHIPは1.12と安定しているものの、防御率は4.10と決して良くありません。メジャー・リーグで調子のいい菊地雄星投手(トロント・ブルージェイズ)や千賀滉大投手(ニューヨーク・メッツ)、さらには大谷翔平投手と比べ、自責点や与四球、与死球、被安打などの数字が突出して悪いわけでもなく、今後は勝利につながるピッチングを見せる可能性は十分あります。

“投手大谷翔平”は今シーズンも安定しています。開幕直後に比べて防御率が悪化していますが、奪三振率とWHIPは超一流の数字を示しています。ちなみに2022年シーズンは15勝9敗、防御率は2.33でした。奪三振率は11.87、WHIPは1.01です。昨シーズンと現時点の今シーズンの成績を比べると、打撃に関しては昨年ほどの成績を残しているとは言えません。昨年を上回る活躍を見せられるか。打者として好調をキープする今シーズンは、投手としての奮闘に期待したいところです。

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