ECサイトの構築や運用を支援する株式会社ecbeing。2025年2月に開催した日本オムニチャネル協会主催の年次カンファレンス「オムニチャネルDay」では、同社 上席執行役員 営業統括部統括部長の斉藤淳氏が登壇。「オムニチャネル×AIで創るeコマースの展望」というテーマで講演しました。ECの売上拡大の切り札としてAIをどう活用すべきと訴えたのか。斉藤氏が講演したセッションの様子を紹介します。
AI活用は業務効率化に留まらない!
斉藤氏は、ChatGPTの普及によって「AIが一般的な存在となったが、実務やECサイトでどう活用すべきか分からない」と考える人々が増えていると指摘しています。
ECサイトにおけるAIの利用は、コーディングのサポート、商品コメントの自動生成など「業務効率化」として使われています。しかし今後は、単なる作業効率の向上に留まらず、顧客体験を強化する手段として活用できると訴えました。
具体的には、チャットボットを使った機能のサポート、問い合わせに対する自動応答の生成、メールマガジンのコンテンツ提案、さらには画像やバナーの生成が挙げられます。これらの施策により、顧客のライフタイムバリュー(LTV)の向上や売上拡大が実現されるとしています。
ecbeingによるAI活用で進化するECサイト
「ecbeing」というECサイト構築パッケージは、1600を超える導入サイト実績を有し、国内市場で16年連続シェア1位を誇ります。このプロダクトはMicrosoftと提携しており、OpenAIの技術を活用してecbeingのデータベースとの自動連携を実現しています。これによって、AIによる需要予測が可能となり、ユーザーに対してタイムリーかつ的確な情報を提供できるようになります。また、ECサイトと店舗の情報を統合することで、ユーザーごとに最適化されたコンテンツの表示や、マーケティングツールとの連携によるカスタマイズ表示が可能になります。
さらに、「ecbeing」はAIデジタルスタッフというチャット接客機能も提供しており、問い合わせ支援だけでなく、商品の提案やユーザー生成コンテンツ(UGC)、レビューの適表示を行っています。さらに、メールマガジンでのレコメンド機能を活用することで、顧客に対してよりパーソナライズされた情報を提供することができるのです。
このように、「ecbeing」はAIの活用を通じて次世代のパーソナライズや顧客ロイヤルティ施策を実現し、実際にLTVの向上や売上の増加に寄与しています。ECサイトにおけるAIの可能性はますます広がりを見せており、今後の発展が期待されます。
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