Piece to Peaceは2022年6月15日、マーケターに関する調査結果を発表しました。年収800万円以上のマーケター111人に退職意向などを聞いています。
年収800万円以上のマーケターはどんな役職なのか。役職を聞いた結果が図1です。
via carryme.jp
結果は「課長相当」は36.9%でもっとも多く、「部長相当」(23.4%)、「係長・課長補佐相当」(15.3%)が続きます。課長もしくは部長に相当する役職に就く人が多いようです。
こうした人はどんな業務に従事しているのか。現在の業務内容を聞いた結果が図2です。
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「企画立案」がもっとも多く51.4%でした。次いで「マーケティング戦略の立案」が50.5%、「マーケティング施策の実行」が40.5%となっています。「関連部署との連携」(25.2%)や「商品・サービス開発」(23.4%)に関わるマーケターも少なくないようです。
現在退職を考えているかも聞いています(図3)。
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結果は、「やや考えている」が35.1%でもっとも多く、「かなり考えている」(14.5%)を合わせると、約半数の人が退職を考えていることが分かります。
では、「かなり考えている」「やや考えている」と答えた人は、退職したらどんなキャリアを考えているのか。その結果が図4です。
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もっとも多かったのは「転職」で56.4%を占めます。一方で、「独立(個人)」と「起業」がともに10.9%を占めていることも特筆すべき点です。
「独立(個人)」「起業」と答えた人は、なぜ独立を考えているのか。理由を聞いた結果が図5です。
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「スキルに自信がある」が50.0%でもっとも多くなりました。「リモート下でこれ以上得られるものが少ない」「理想のキャリアを追求」「やりがいを感じない」がともに41.7%で続きます。そのほか、自由回答には、「家族との時間をもっとつくりたい」「評価に不満があるから」といった理由もありました。
調査を実施したPiece to Peaceによると、マーケターはより自身のスキルを発揮できる環境を模索していると考察します。さらに、すでに実力を持つマーケターが個人のスキルを発揮できる業務委託は、理想のキャリアを追求する人にとって魅力が多いとも分析します。その上で、業務委託で専門家を起用する企業は増えており、マーケティングの専門家を求める声も増える今、「独立・起業」を検討するマーケターにとっては好機であるとまとめています。
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