「今後1年間で物価はどこまで上がるのか?」——内閣府が9月1日に公表した「消費動向調査(2026年8月実施分)」によると、消費者の物価見通しにおける“過熱感”が大きく和らいでいることが明らかになりました。
1年後の物価見通しにおいて、「物価が上がる」と見込む割合は89.0%と高水準を維持しているものの、前月比では3.8ポイント低下いたしました。
激しい物価高を見込む層が大幅減少
とりわけ顕著な変化を見せたのが、物価の上昇幅に対する見通しです。前月まで高い割合を占めていた「5%以上の上昇」を見込む回答者の割合が前月から6.0ポイント低下いたしました。
- 物価上昇を見込む割合: 89.0%(前月比 3.8ポイント低下)
- 「5%以上上昇」と予測: 前月比で6.0ポイント大幅低下
- 背景: 夏季のコメ価格の安定やエネルギー価格上昇の一服、生活必需品の過度な値上がりラッシュの落ち着きが心理に寄与したとみられます。
消費心理の「防衛モード」解除に向けたマーケティングの足音
これまで消費者は「来月にはさらに値上がりするかもしれない」という心理から、買い控えや徹底した節約志向といった「防衛モード」に入っていました。今回のデータから、物価高そのものは継続するものの「パニック的な価格上昇」への警戒感は後退し、冷静な買い物スタイルへと移行しつつあることがうかがえます。
【編集部見解】 インフレ率予測の沈静化は、生活防衛一辺倒だった消費者の購買心理に「本当に価値のあるものには支出する」という前向きなゆとりをもたらします。EC事業者や流通業は、メリハリ消費の需要を取り込むため、パーソナライズされたプロモーションや利便性の高い購買環境の整備を急ぐ必要があります。
詳しくは「内閣府」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部





















