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ブリスコラ、スマートシティの利用を想定したAPI管理基盤のラインナップ拡充

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APIソリューション事業を展開するブリスコラは2021年5月27日、API管理の主軸製品群である「BAMs Series」の提供を開始したことを発表しました。これは、同社がすでに提供しているAPIプラットフォーム「BAMs Gateway」に、開発者ポータル機能の「BAMs Catalog」および、APIのリクエストログなどを可視化してAPIのスムーズな運用を支援する「BAMs Meter」の2つを新製品として追加したものです。

 同社によればAPIは、内閣府国家戦略特区などでも検討されているスーパーシティ/スマートシティにおけるデータ連携基盤の構築や、民間企業における新たなビジネスモデル創出に重要な役割を果たします。また、DXの流れが加速している中、さまざまな業務をデジタル化するアプリケーション構築のための、APIの利活用が注目されています。  フルライフサイクルAPI管理製品は、APIの標準化を担保しながら、迅速かつ正確にAPIを公開し、運用できるようにします。また、業務アプリケーション構築の際に開発される多くのAPIに共通で必要とされる標準機能を提供し、分散環境においても堅牢なセキュリティを担保するような、APIプラットフォーム製品が必要とされています。  ブリスコラでは、フルライフサイクルAPI管理に必要とされる機能を次の5つに分類し、これらの機能がクラウドネイティブな環境とシームレスに連携するソリューションの開発を行っています。 1. APIゲートウェイ
2. 認証認可
3. API開発者ポータル
4. APIデザイン
5. API運用監視
図1:フルライフサイクルAPI管理

図1:フルライフサイクルAPI管理

 同社のAPIプラットフォーム「BAMs Gateway」は、オープンソースAPIゲートウェイの「Kong Gateway」と、日本語対応したAPI管理コンソールの「BAMs Manager」で構成されます。今回追加された「BAMs Series」はKongをベースに開発され、開発者ポータルの「BAMs Catalog」、およびAPI運用支援の「BAMs Meter」の両製品を含みます。両製品の機能と特徴は以下の通りです。 ■BAMs Catalog:開発者ポータル
 APIを利用するアプリ開発者に必要とされるAPIの一覧表示や、CI/CD(継続的インティグレーション/継続的デリバリー)を用いたGit連携によるAPIのバージョン管理、またOpenAPI仕様に準拠したAPI仕様ドキュメントを読みやすく表示する機能があり、API利用者の生産性向上が期待できます。  また、国家戦略特区で公開されている「スーパーシティ/スマートシティにおけるデータ連携等に関する検討会」の調査結果資料に記載のある「APIカタログや開発者ポータルサイトの仕様案」の基本機能を有した製品となっています。  BAMs Catalogの主な機能としては、以下が挙げられています。 ・カタログ上で表示するAPIのカテゴリ設定と文字列による検索、また各APIにサムネイル画像を設定可能
​・ログイン機能:開発者ポータルの認証機能による、開発者のセキュアなアクセス管理
・API仕様ドキュメントの自動生成とAPIの詳細表示:APIテスト実行機能・コードスニペット自動生成・API死活情報の表示(BAMs Meterとの連携による追加機能)・APIリクエスト数/エラー数/平均待ち時間の表示
・開発者向けに、APIの更新情報や故障情報などのお知らせ情報を登録し、公開 ■ BAMs Meter:API運用支援
 Kong Gateway管理下にあるAPIのリクエストログを集計し、APIリクエスト数、レスポンスレイテンシ、エラー率を可視化し監視することで、APIのヘルスチェックと円滑なAPI運用を支援します。API運用者は、利用状況の把握・障害の早期発見、パフォーマンスの最適化を行い、意思決定の効率化を図ることが可能です。リアルタイム、および日、週、月ごとの集計データをグラフィック表示できます。   BAMs Meterの主な機能として、以下が挙げられています。 ・ダッシュボード機能:ビジネスの優先順位や重要なメトリクスをもとに作成。パフォーマンスやボトルネックを迅速に把握することが可能
・ユーザー、サービスごとのAPI利用状況の把握
・障害の早期発見と回復:APIのエラー状況の推移を可視化しモニタリングすることで、可用性の向上と問題箇所の迅速な特定が可能
・パフォーマンスの最適化:APIのレイテンシの推移を可視化することにより、レイテンシの傾向を把握して最適なシステム構成の検討が可能  なお、BAMs Catalogは、商用の製品版の一部機能を除き、オープンソースソフトウェア(OSS)としての公開が予定されています。これは、市場におけるAPI管理の必要性の高まりの下でこのOSS版が広く利活用されることで、API活用の促進と、それに関連する技術革新の加速を期待するものです。

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