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学校での学習eポータル利用が迫る中、未導入の自治体は33%/NEC調べ

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NECは2022年11月2日、教育委員会のデジタルツール導入状況に関する調査結果を発表しました。全国222の自治体を対象に、学校における各種デジタルツールの利用状況を聞きました。

 学習eポータルの導入状況を聞いた結果が図1です。なお学習eポータルとは、デジタル教科書や教材、学習ツールなどをまとめ、デジタル学習環境を構築する考え方、環境を指します。
図1:学習eポータルの導入状況

図1:学習eポータルの導入状況

 「導入済」と答えた自治体は67%を占めます。3分の1にあたる74自治体が学習eポータルを未導入という状況でした。  デジタル教科書を除く学習コンテンツの導入状況を聞いた結果が図2です。
図2:学習コンテンツの導入状況

図2:学習コンテンツの導入状況

 結果は「導入済」が89%で、197の自治体で導入しています。「未導入」は11%(24自治体)でした。  なお、学習コンテンツ別では「ラインズeライブラリアドバンス」がもっとも多く、33%(73自治体)を占めます。次に「ミライシード」(19%、43自治体)が続きます。  オンライン授業支援ツールの導入状況が図3です。ここで言うオンライン授業支援ツールとは、学校のオンライン授業をサポートするツールで、ライブ配信や録画、双方向みゅにケーション、共同作業、ファイル共有、学習履歴管理などの機能を備えるものが該当します。
図3:オンライン授業支援ツールの導入状況

図3:オンライン授業支援ツールの導入状況

 結果は「導入済」が80%(178自治体)を占め、「未導入」は17%(37自治体)でした。  フィルタリングサービスの導入状況を聞いた結果が図4です。ここで言うフィルタリングサービスとは、子どもが閲覧すべきでない有害なWebページを自動排除する機能を備えるものが該当します。
図4:フィルタリングサービスの導入状況

図4:フィルタリングサービスの導入状況

 「導入済」は88%で、196の自治体が利用しています。「未導入」は8%(18自治体)でした。前述の学習eポータルや学習コンテンツ、オンライン授業支援ツールと比べ、未導入の割合が低くなっています。  教育現場では2023年4月に実施予定のオンライン全国学力テストで学習eポータルが必要になる予定です。2022年11月末にはテスト実施に向けて接続確認も予定します。しかし本調査では33%が未導入でした。調査を実施したNECによると、学校現場への学習eポータルの浸透が急務であると指摘します。未導入の自治体に限れば、早急に選定、導入しなければなりません。  こうした状況を踏まえて同社は、教育委員会や学校向けに各種研修やサポートサービスを展開していきます。研修などを通じて学校での課題解決を支援する考えです。
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